Ankiは2015年、AIで制御されるおもちゃのレーシングカー「Overdrive」を発売して注目を集めた。同社は今回、「Cozmo」と呼ばれる後継製品を発表した。Cozmoは映画「ウォーリー」のファンを歓喜させること請け合いの手のひらサイズのロボットだ。そして、ウォーリーと同じように、Cozmoの表現力は、同ロボットが家族の一員であるかのような印象を与える魔法になるかもしれない。
Ankiは同社のスマートな(おもちゃの)車を制御する人工知能で知られていたが、今回はそのAIに愛らしい性格を持たせている。Cozmoはユーザーの顔と名前を認識して記憶し、自らがあたかもペットの犬であるかのような印象を与えることができる。実際に言葉を話すことはできないが、さまざまな方法でメッセージを伝える能力を備えている。
Cozmoは、喜び、悲しみ、激怒、怒り、喜び、いらだちなど、多くの感情を持っている。Cozmoに内蔵された頭脳がインタラクションを処理して、これらの感情を生じさせる。Ankiが提供したデモ資料を見る限り、アルゴリズムの応答性は非常に優れているようだ。
Cozmoは「スター・ウォーズ」のドロイドに少し似た独自のロボットサウンドで「話す」ので、決しておとなしくはない。さらに、4つの車輪とキャタピラ、ブルドーザアームを使って動き回る。これにより、Cozmoは「スマートブロック」をたたいたり、押したり、積み重ねたりすることができる。Cozmoには3つのスマートブロックが同梱されており、さまざまなゲームに使用することが可能だ。
とても賢いペットロボット「Furby」のように、Cozmoも遊びながらさまざまな感情を表す。ユーザーがブロックを正確に積み上げることができたら、Cozmoは喜んでくれる。ユーザーがブロックを崩したら、Cozmoは激怒する。Ankiによると、標準で数種類のゲームが付属するという。Cozmoはユーザーのお気に入りのゲームを記憶し、Cozmoが退屈していることをプログラミングが示すと、それらのゲームで遊びたいとせがむ。
Cozmoの顔を見ると、筆者は昔のCRTモニタを思い出す。観察したことに応じて、顔の表情は変化する。ウォーリーを何度も引き合いに出したくないのだが、Cozmoの顔の光は、同アニメーション映画に出てくるイブによく似ている。
筆者はCozmoに実際に手を触れる機会をそれほど得ていないが、独自のスマートブロックとゲームが付属する、感情豊かなロボットが米国で200ドル以下の価格で発売されるのは興味深い。
Cozmoは、米国では10月に180ドルで発売される。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス