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高級オーディオ8割だった商品構成を3年で変えたハーマン仲井社長の手腕 - (page 2)

加納恵 (編集部)2016年06月28日 09時00分
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カービジネスの拡大が最大のミッション、日本市場の強みいかす

--ブランドイメージが重視されるオーディオとは異なり、カー関連のインフォテイメントビジネスは、OEMとして展開されていますね。

 カーオーディオでは、レクサスにはマークレビンソン、トヨタ自動車にはJBLとブランド戦略を敷いていますが、コネクテッド・カーに関しては、ブランド名を一切出していません。

 元々このジャンルは、米国が売上を持っていて、日本はコストセンター的な位置づけで取り組んできました。しかし自動運転時代を見据え、車内の高機能化が求められるなか、ビジネスとしての伸び代を強く感じます。

 また、日本の自動車メーカーは、世界的に見ても有名でシェアも高い。そうした環境をいかし、ローカルで自動車メーカーの方の意見を聞いて、対応できる環境を整えたいと思っています。

 インフォテイメント関連は、研究開発部門が海外にあるので日本の自動車メーカーの方からいただいた意見を、私たちは海外の研究開発部門に伝えなければなりません。それですと時間もかかりますし、細かなニーズをくみ取ることも難しい。その部分を日本ローカルで完結できるように組織を強化して取り組んでいるところです。

 すでに、自動車メーカーの「スズキ」にはカーナビゲーションシステムをOEM納入させていただいています。今後はこの部分を強化していくことがミッションです。

ハーマンインターナショナルの名古屋オフィス
日本におけるカービジネスの拠点は名古屋オフィス

ポリシーは「進化し続けること」「現場主義であること」

--この3年間で大きな変化を遂げられたと思います。ここまで変わることができた要因を教えて下さい。

 私自身ずっと「企業は進化し続けないといけない」と思っています。同じことをやっていると停滞しますし、ずっと動いていないとだめになってしまう。企業とはそういうものだと思います。進化し続けることを止めないこと。それが変化に結びついた1つの要因かもしれません。

 もう1つ気をつけていることは"現場主義”であり続けること。経営者としてフロントラインで何が起こっているのかを知っていなければいけません。もちろん業務報告などは上がってきますが、レポートでは情報が偏ってしまいますし、その行間までは読み切れない。しかし実際の営業担当から話を聞いたり、販売店に行って直接売り場を見たりすると、レポートでは分からなかった行間の情報が入ってきます。そこにビジネスをし続けるためのヒントが隠れていますから、常に現場にいることを意識しています。

 オフィスは秋葉原の近くですから、実際に昼休みなどを利用して、販売店のオーディオ売り場を見に行くこともあります。そうすると店頭のディスプレイはどうなっているのか、他社モデルにはどんなものがあるのか、そういったオーディオの最前線がわかります。

--現時点でも高い成長率を達成されています。今後について教えて下さい。

 インフォテイメント関連では、もっと受注メーカーを増やしていきたいですし、オーディオも販売数を今以上に伸ばしていきたい。特にヘッドホンは伸び代があると感じていますから、いわゆる人気ブランドに追いつけるよう、何倍も努力していきます。まだまだやることはたくさんあります。

 またマークレビンソン アンプとの相性を念頭にスピーカーユニットを一から見直したハーマンインターナショナルの新しいハイエンド・スピーカーブランド「REVEL(レベル)」の拡販や、、ロードノイズやエンジンノイズを軽減する旬なテクノロジも持っているので、そうした新しい取り組みもチャレンジしていきます。

 高級オーディオから最新のカーテクノロジまで、仕事の振り幅としては別会社をやっているような感じですが、頭を切り替えながら、どちらも拡販に取り組んでいきます。

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