画期的な技術が発明されると、「ついにSFが実現した」と称賛されることがある。現在クラウドファンディングサービス「Indiegogo」で支援募集中の「Pilot」は、まさに未来のSF世界を現実のものにする。
Pilotは、ただのワイヤレスイヤホンに見えるデバイスだが、マイクで拾った会話を別の言語に通訳してくれるのだ。つまり、対話する人がそれぞれPilotを装着していれば、お互いに話す言語が違っていても会話で意志疎通できてしまう。
自動通訳はPilot単体で処理するのでなく、Bluetooth連携したスマートフォンのアプリが担う。このアプリが、Pilotから受け取った音の信号を音声認識したうえで、機械翻訳し、結果を音声合成してPilotへ送ることで、通訳する仕組みだ。
1対1の対話だけでなく、複数人がPilotを使って話をすることも可能。さらに、スマートフォンのスピーカから通訳結果を流すと、大人数を相手にするプレゼンテーションなどでも使える。
2017年5月に予定してる製品版リリースの時点で、英語、スペイン語、フランス語、イタリア語、ポルトガル語に対応する。その後、2017年の夏から秋にかけて、日本語、中国語、韓国語、ベトナム語、ドイツ語、ロシア語、アラビア語なども通訳できるようにするため、追加パッケージをダウンロード提供する計画。
Indiegogoでの目標金額は7万5000。記事執筆時点(日本時間5月31日10時)でキャンペーン期間は25日残っているが、すでに目標の25倍近い180万ドル以上の資金を集めている。
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