GoogleはLevi Straussと共同開発している「Project Jacquard」の販売計画を発表したが、この種のスマートジャケットというアイデアは以前から存在する。以前も、クラウドファンディングサービス「Kickstarter」で支援を募った「PowearIN」を紹介した。ただし、PowearINのキャンペーンは目標金額に達せず失敗してしまった。
そのPowearINが、進化した後継モデルの「PowearIN2.0」としてKickstarterに再登場した。キャンペーンが成功したら10月に出荷される予定なので、Project Jacquardよりも早く未来のスマートウェアが体験できる。
PowearIN2.0は、PowearINを踏襲しつつ改良された新モデル。最大の改良点は、各種機能をモジュール化し、搭載機能を取捨選択できるようにしたこと。開発チームは、40種類上の機能が選択可能としている。
スマートフォンやタブレット、スマートウォッチなどのスマートデバイスを身に着けて活用するためのジャケットであるため、こうした機器を充電できる。ワイヤレス充電が可能なスマートフォンなどの場合、非接触充電対応のポケットに入れて持ち運ぶとよいだろう。袖口から充電用のUSBケーブルが出せるので、スマートフォンやスマートウォッチを充電しながら使うことも可能だ。
ポケットなどは、収納物に合わせて20個以上。例えば、タブレット用ポケット、ペンホルダー、取り外し可能なキーホルダー、イヤホンのケーブルを邪魔にならないよう巻きつけておくホルダー、ワイヤレススキミングを防ぐRFID遮へいポケット、スリ被害を防ぐための開けられたらスマートフォンのアラームが鳴るポケットなどがある。
スマートフォンをハンズフリーで支えるアーム、ヘッドホンをしたままかぶれるフード、うたた寝する際に役立つ内蔵アイマスク、非接触ICカードを入れたまま使える袖口のポケットなど、鉄道を使う機会の多い日本で役立つ機能も豊富だ。
前モデルのPowearIN同様、重量を分散させる構造、畳むとメッセンジャーバッグになる仕組みなど、使い勝手を向上させるさまざまな工夫も施されている。
胸元には、ボタンとホイールの操作でスマートフォンを制御できるコントローラを装着可能。光るネームプレート、スマートフォン制御用NFCチップなども身に着けられる。
Kickstarterでの支援受付期間は日本時間5月30日まで。記事執筆時点(日本時間5月23日12時)でキャンペーン期間は6日残っているが、すでに目標金額1万5000ドルの5倍近い約7万3000ドルの資金を集めている。
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