Facebook Japanは4月20日、日本におけるモバイル活用動向やFacebook、Instagramの現状などを紹介する「Mobile Moves People」を開催した。
日常生活の中にスマートフォンやタブレットなど、モバイルの浸透が進んでいる。スマートフォン人口も2015年の7~9月期には5000万人を突破した。また、1人あたりの1日のモバイルに要する時間もこの10年で7倍に増加し、今や可処分時間の2割を占めている。
実際、10~20代のファーストスクリーンはモバイルが主役だ。この世代は、さまざまなトレンドの発信源であるほか、「ポイント・オブ・マーケット・エントリー(初めての購買が発生するステージ)」でもあり、Facebookでは極めて重要なセグメントだとしている。
日本でもFacebookのモバイルシフトが進んでおり、モバイルからのアクセスは、全体の92%と圧倒的だ。Facebookは、人と人がコミュニケーションをするモバイルプラットフォームに進化したといえる。
イベントに登壇したFacebook Japan代表取締役の長谷川晋氏は、消費者の行動について「PCの時代は検索画面から自分の欲しい情報を取りに行くのが一般的だったが、スマートフォンではアプリで欲しい情報やサービスを得ることができる。購買もモバイルにシフトしてきている」と実感を述べた。
モバイル化が進む中、動画が重要なトレンドとして挙げられている。スマートフォンの普及にともない、動画を視聴、撮影する機会が増加し、FacebookやInstagramなど投稿する場所も増えた。フィーチャーフォンが普及していた10年前と比較して、動画によるコミュニケーションは多様化している。長谷川氏は「動画がコミュニケーションの主役のフェーズに入っている」と指摘した。
Facebookでは1日80億回の動画が再生されている。Instagramでも過去6カ月間での動画再生回数も40%伸びた。また、イベントや芸能人の情報発信にも動画が利用されており、広告分野における動画の割合も増えている。
FacebookやInstagramは、何か面白いもの、新しいことを見つけるために利用する人も多い。マーケティングの面からしても、広告主が持つブランドの新しい価値を見せることで、ユーザーマインドとの親和性も高くなるとしている。また、スマートフォンのスクリーンを最大限に生かす 「カルーセル」や「360度動画」「キャンバス」など、動画商品を今後も開発していくとした。
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