調査会社IDCとGartnerがそれぞれ米国時間4月11日に発表した報告書によると、2016年第1四半期の世界PC出荷台数は1年前より落ち込んだという。その落ち込みぶりについてGartnerは9.6%減と発表。IDCは前年同期比11.5%減としている(編集部注:Gartnerのレポートについて扱った記事はこちら)。
IDCは、こうした減少の要因として、経済的な懸念に加え、ノートPCとしてもタブレットとしても機能するデタッチャブルPCに対する関心が高まったこと、「Windows 10」の無償アップグレードを挙げている。Windows 10の無償アップグレードにより、消費者はPCの新規購入を見合わせている可能性がある。
IDCによると、PCベンダー上位5社のLenovo、HP、Dell、Apple、ASUSはいずれも、出荷台数と市場シェアともに減少したという。
もっとも第1四半期の結果に関わらず、今後は良いニュースが出てくる可能性はある。IDCは、Microsoftの最新OSにより、2016年後半に上昇に転じると予想している。
IDCのワールドワイドPCトラッカー担当リサーチマネージャーJay Chou氏は声明で、「IDCは、依然として法人のIT支出総額が2015年よりも増加すると予想している」と述べ、さらに「2016年末に向けて、Windows 10の試用段階から実際にPCの購入につながるという観点から、調子は上向くはずだ」と付け加えた。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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