弦楽器にしろ管楽器にしろ、楽器の形は音を出す原理に応じた機械的形状に制約されている。そうした制約を受けないはずの電子楽器も、慣れ親しんだ演奏方法が好まれるため、旧来の楽器と大差ない形状のものがほとんどだ。
しかし、クラウドファンディングサービス「Kickstarter」に登場した手袋型デバイス「Remidi T8」は、まったく新しい音楽の奏で方を提案している。
Remidi T8は、手袋の指や手のひらの部分に圧力センサを組み込んだウェアラブルデバイス。ワイヤレスMIDIコントローラとして機能し、指や手の動きを音に割り当てられるので、手指を動かすことで音楽を演奏できる。
センサは、各指先に1つずつ設けられた5個と、手のひらの3個で合計8個。押されたことを検知するだけでなく、押された強さや時間といったデータも取得し、豊かな音楽表現につなげられる。机などを叩いたり撫でたりするほか、指と指を合わせたり、両手にはめて手拍子したり、さまざまな使い方が可能だ。
動きに合わせて音を鳴らすだけでなく、エフェクト量の調整をすることなどにも使える。ターンテーブルやミキサーと連携させれば、DJプレイにも応用できるだろう。
Kickstarterでの支援受付期間は日本時間3月19日まで。記事執筆時点(日本時間2月29日14時)で、すでに目標金額の5万ドルを上回る資金を集めている。
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