Operaはウェブブラウザ以上の企業へと脱皮しようとしている。同社は、サムスンやXiaomi(シャオミ)など14社のエレクトロニクス企業と新たに提携を結び、同社にとって最大規模となる拡大戦略を進めている。
この提携により、Operaのデータ管理アプリ「Opera Max」が提携先企業のスマートフォンにプリインストールされることになる。Operaは、2017年までに1億台を超える「Android」スマートフォンにこのデータ圧縮技術が組み込まれると予測している。
Operaはサムスンのほか、複数のアジア系メーカーと提携しており、AcerとHisenseという好調な2つのブランドも名を連ねている。両社はスマートフォン業界での飛躍を目指している。
Operaによると、Opera Maxを利用すれば、Androidデバイスでさまざまなアプリのデータ消費量を最大で50%削減できるほか、YouTubeやNetflixで動画を見る際にも、「顕著な画質の劣化」を招くことなくデータ消費量を最大60%削減できるという。
Opera Maxの製品マネージャーSergey Lossev氏は声明の中で「多くのユーザーが、データ通信量を使い過ぎたり通信量制限を超えたりすることを恐れて、モバイルデータの利用に慎重だ。OEM各社はこの問題に対処するため、自社のデバイスにデータ最適化ソリューションを搭載し、モバイルインターネットアクセスへのハードルを下げる対策に乗り出している」と述べている。
Opera Maxのデータ節約機能は、インドネシアのようなアジアの発展途上国や、ラテンアメリカおよびアフリカの新興市場で特に有用だ。こうした地域では、100ドル以下の中国製スマートフォンが人気を博したことで通信量が増大し、モバイルインフラがその負荷に対応しきれなくなっている。
サムスンもOpera Maxを搭載する初めての企業の1つで、このデータ圧縮アプリを搭載した「Galaxy On」シリーズのスマートフォンをインドで発売した。一方、Xiaomiはアフリカでの製品発売に向けて、「Android」をベースに開発したOS「MIUI 7」でこのソフトウェアのベータテストを実施している。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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