インジケータは常時点灯していないので、電源がオンなのかオフなのかは電源ボタンを都度押して確認するしかない。また、ノック式ボールペンの末端を親指で押し込む時のようにペン軸を残りの指4本で握ってしまうと、インジケータは隠れてしまう。
このノック式ボールペンのような電源ボタンに加えて、ペン軸の太さ、後述するペン先により、形状が特殊になりがちなスタイラスが多いなか、見た目が通常のボールペンに近いというのもJot Dashが持つ特徴の1つだろう。
Jot Dashのペン先は、Jot Script 2と同様に幅が1.9mmで、Pixelpoint技術を搭載している。やはり硬質なプラスチック素材でできているので、グリップ感があまりなく、描画時の感触は硬質で、スクリーン表面を滑る感じがする。
その一方でJot Dashのペン先は、Jot Script 2のペン先と比べて長さが短くなっている。ペン先の丸みを帯びている部分が1mm程度だけペン軸先端にある口金から出ているだけで、見た目が通常のボールペンのようだ。ペン先は短くなったが、描画時にJot Dashを上から見ても、口金に隠れてしまうようなことはない。書き始めにおいてペン先の位置が把握しやすく、トレース時にも使いやすい形状をしている。
残念なのは、斜めの線をタッチスクリーン上でゆっくり描くと波打った線になるという、アクティブ方式のスタイラスに共通の現象に対応がとれないことだ。Jot TouchやJot Script 2ではBluetoothとSDKによって波の状況を補正して書き味を改善しているが、Jot DashはBluetoothを搭載しないシンプルさを求めるスタイラスペンなので補正ができないとAdonitでは述べている。
Jot TouchやJot Script 2ではAppleの「iOS」搭載デバイスのみに対応していた。それに対してJot Dashは、「Android」搭載デバイスでも使用できるようになっており、これも同スタイラスの大きな特徴の1つだろう。
Jot Dashは、長さが141mmで重さが12g。チャコールとシルバーの2色が用意されている。Jot Dashの販売は日本でも10月8日より開始されており、Adonitによると、Amazon、SoftBank SELECTIONオンラインショップ、UNiCASE、AppBank、一部家電量販店で取り扱いがあるという。
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