CNET Japanの編集記者が日々の取材や暮らしの中で気になったサービスやユニークなガジェット、驚きの技術、ウェブで話題のトピックなどを、独自の視点で紹介していく連載「編集記者のアンテナ」。今回は、「iPad」用スタイラスで知られるAdonitの新製品「Jot Script 2 Evernote Edition(Jot Script 2)」を使う機会があったので、その感想を書いてみたいと思う。
Adonitは2013年にEvernoteとのコラボ製品である「Jot Script」をiPad向けに発売しており、Jot Script 2はその新モデルだ。シルバーを基調としたカラーリングの両製品は、同様のグリップ形状やワンボタンの採用によって外観が似ているだけでなく、Adonit独自の「Pixelpoint」技術を採用した1.9mmのペン先を搭載している。
Jot Script 2が初代モデルと最も大きく異なる部分として、充電式になったことが挙げられる。Jot Scriptは単4電池を使用していたが、Jot Script 2は、リチウムイオン電池を搭載し、USB経由で充電可能となっている。50分間の充電で連続使用時間最長20時間、バッテリ持続待機時間40時間を実現しているとAdonitは述べている。
充電式になったことで、Jot Script 2は初代モデルよりもペン軸が細くなっている。初代モデルは単4電池をペン軸後部に収容するため、ペン軸の直径は電池の直径以上あり、実際には12mmだった。Jot Script 2では10.5mmとなり、細くなった分だけ握りやすくなっている。長さも初代モデルが143mmなのに対して、Jot Script 2は140mmと若干短くなっている。
また重量は、初代モデルは電池なしの状態で15gだが、電池が入った状態で29gあった。これに対してJot Script 2は18gだ。初代モデルは、電池を入れると重心がペン軸の後方よりとなり、使用時に重さを感じやすくなっていた。Jot Script 2は、単4電池を入れる必要をなくすことで、単純に軽くなっただけでなく、この問題も解決している。
ペン先はともに直径が1.9mmだが、色がJot Script 2では黒で、初代モデルではシルバーとなっている。Adonitによると、より本物のペンに似せるためにJot Script 2では黒色にしたという。ペン先の長さは、Jot Script 2の方が初代モデルよりも若干長くなっている。これについてAdonitは、ペン先の位置が使用時にちゃんと見えるようにするためと説明している。Jot Script 2を実際に使ってみると、確かにペン先がわずかに見える。さらに、黒色をしているため、シルバーのペン軸に対して認識しやすくなっている。
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