TOP500.orgが現地時間7月13日に発表したスーパーコンピュータランキング「TOP500」で、中国の“Milky Way-2”こと「Tianhe-2(天河二号)」が王座を堅守した。だが、前回のランキングから6カ月で中国のスパコンのシェアは大きく下がっている。
Tianhe-2はLinpackベンチマークで33.86ペタフロップス(1ペタフロップスは毎秒1000兆回の浮動小数点演算を実行できる性能)を達成した。Intelをベースとした同システムは中国人民解放軍国防科学技術大学にあり、2013年に同レベルのベンチマークで初めて王座をとった。
2位は、米エネルギー省(DOE)のオークリッジ国立研究所にあるCray XK5システム「Titan」で、Linpackベンチマークは17.59ペタフロップス。
このほか上位10には、DOEのIBM BlueGene/Qシステム「Sequoia」(Linpackベンチマークは17.1ペタフロップス)、日本の富士通製「京」(Linpackベンチマークは10.51ペタフロップス)、DOEのIBM BlueGene/Qシステム「Mira」(Linkpackベンチマークは8.58ペタフロップス)などが入っている。
今回上位10に初登場となったのは、サウジアラビアのキングアブドゥッラー科学技術大学にあるCray XC40システム「Shaheen II」だ。5.536ペタフロップスを記録し、7位に入った。スパコンランキングの22年の歴史の中で、中東のシステムがトップ10に入るのは今回が初めて。
1位は中国のTianhe-2だが、TOP500に最も多く入っている国は233のシステムがランクインした米国だ。この数は6カ月前の231システムから2システムのアップとなる。しかし、Top500によると米国のシステム数は史上最低レベルにあるという。
Top500に占める中国のシステムの数は前回の61種から今回は37に減った。欧州のシステムは130から141に増え、日本も32から39に増えている。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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