サンディスク、USB Type-Cに対応したモバイルフラッシュドライブを発表

 サンディスクは6月17日、USB Type-CとUSB3.0の両方に対応したモバイルフラッシュドライブ「サンディスク デュアルUSBドライブ Type-C」を発表した。容量は32Gバイトで、市場予想価格は1万円前後。出荷開始は7月を予定している。


12インチMacBookが採用したUSB Type-Cに対応したモバイルフラッシュドライブ

 このモバイルフラッシュドライブは、Appleの12インチMacBookが採用したことで注目されている新しいUSB規格「USB Type-C」に対応。USB Type-Cコネクタの反対側にフルサイズのUSB3.0コネクタを備えており、回転式のキャップでコネクタを切り替えながら使用する。これにより、パソコンからコピーしたデータをUSB Type-C対応端末で読み込んだり、USB Type-C対応端末でバックアップしたデータをパソコンに移動したりできる。

 大きさは、幅42.76mm、高さ18.80mm、厚さ12.71mmと小型で、重さは約6.5g。対応OSはWindows(Vista以降)、Mac OS(10.6以降)、Chrome OS、Android OSで、Androidデバイスで使用する場合には、ファイル管理アプリ「サンディスク メモリーゾーン」を使用してデータの操作やバックアップをする。


コネクタが露出した状態で100円ライターの半分程度の大きさ

USB Type-Cコネクタの反対側にフルサイズのUSB3.0コネクタを備える

 製品をプレゼンテーションした、米国SanDiskリテール製品マーケティング担当バイスプレジデントのディネシュ・バハール氏は、Strategy Analyticsが発表した市場予測においてUSB Type-Cに対応したスマートフォンが2020年に70.3%のシェアに達すると見込んでいる点や、今年の「Google I/O」で発表された次世代モバイルOS「Android M」がUSB Type-Cをサポートする点などを挙げた上で、2015年を皮切りに今後グローバルでUSB Type-Cに対するニーズが拡大していくと語った。

 一方、現在のところスマートフォンやタブレットではUSB Type-Cに対応した製品が国内で販売されていないが、この時期の製品投入の意図については「私たちはフラッシュメモリ市場をリードする立場として、将来のプロダクトニーズに対していち早く市場に製品を投入していく」と同社の戦略を説明。

 今後の端末メーカーの対応については、Appleの12インチMacBookがこれまでにない薄さの製品を実現した点などを例に挙げた上で「(従来の規格を採用した製品と比較して」パフォーマンスや利便性の差別化や新たなユーザー体験を提供できるかがポイントになる」と語った。


米国SanDiskリテール製品マーケティング担当バイスプレジデントのディネシュ・バハール氏

 なお、サンディスクは5月にiPhone、iPad専用の大容量モバイルフラッシュドライブ「iXpand フラッシュドライブ 128GB」を発売したほか、6月にマイクロUSBとUSB3.0の両方に対応したモバイルフラッシュドライブ「サンディスク デュアルUSBドライブ 3.0」を発売するなどモバイル向け製品に注力している。バハール氏は「フラッシュメモリ製品の幅広いポートフォリオから得た知見を新たな製品に生かすというサイクルでより良いソリューションを提供していく」と同社の方針を語った。

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