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Huluがオリジナルドラマで見せるテレビからネットへの大胆な仕掛け - (page 2)

加納恵 (編集部)2015年05月29日 09時00分
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--逆に配信作品だから感じるデメリットはありますか。


日本テレビ放送網制作局専門副部長プロデューサーの戸田一也氏

戸田氏 一般的に見れば、動画配信事業者が作るドラマと民放地上波のドラマには金額面やスタッフ、キャストなどで差が生じていると思います。今回のラストコップに関していえば、規模感は地上波のレベルを超えるくらいで、デメリットは感じていません。これは日本テレビとHuluが協業しているからこそできるという気がします。

視聴率とは違う基準で戦う

--今回episode 1を日本テレビで放送後、それ以降をHuluで配信されます。この狙いを教えて下さい。

岩崎氏 最大の狙いはHuluの会員数を増やすことです。2015年の3月に100万人を突破して、Huluはみなさんに楽しんでいただけるサービスになってきました。ですが、今以上に月額税別933円でこれだけの面白いコンテンツが楽しめることを知ってもらいたいのです。

 Huluは純粋に1人1人のユーザーから視聴料を頂いて成立しているサービスです。オリジナルコンテンツを作る上でも、ユーザーのことだけを考えて作ることができます。そうすることで、今までの地上波ではできないようなドラマが作れるかもしれません。

 一方日本テレビでは、今後コンテンツの楽しみ方は地上波にとどまらないだろうと予測しており、インターネットの領域、さらに海外展開などを積極的に取り組もうと考えていました。そうした両者の思いが今回の放送、配信への動きにつながっています。

--オリジナルドラマ第2弾への期待も膨らみますが、今後の展開は。

岩崎氏 放送と配信を融合させることで、いろいろなやり方が考えられると思っています。アイデアベースではありますが、1つの物語の表面を地上波で、裏面をHuluで見ることができるなど重層的な展開も考えられますよね。そういった新しいドラマの見方を企画中です。

戸田氏 実はテレビだから、ネットだからということはあまり考えなくてもいいようになってくる気はしますね。地上波は常に視聴率にさらされていて、それゆえに守るべきものができてきますが、episode 2以降の視聴率がないところで戦うのは楽しいですね。

 もちろんHuluには、海外ドラマや大作映画などが数多くありますから、それらの作品と勝負していかなければなりません。視聴率とは違う基準で戦っていくことは、今後どんどん一般的になると思います。地上波だから、配信だからという垣根をなくして見ていけるようになれば良いなと思います。テレビの地上波だからみるのではなく面白い作品があるから見たいと、そう思われる作品を作りたいです。

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