ロボット掃除機「COCOROBO」に風でかきだす新機能--本体のみで音声カスタマイズが可能に

佐藤和也 (編集部)2015年03月12日 11時06分
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 シャープは3月12日、同社のロボット掃除機「COCOROBO」について、新型機「RX-V95A」「RX-V70A」を発表した。RX-V95Aが上位モデルで、RX-V70Aがスタンダードモデルという位置づけとなっている。4月下旬発売予定で市場想定価格はRX-V95Aが税別で9万0000円前後、RX-V70Aが税別で7万5000円前後。

 RX-V95Aの特徴として、サイドブラシが届かない部屋の隅のごみを風の力でかきだす「エアーすみブラシ」を新たに搭載。日本の住宅は7割がフローリングで、綿ぼこりなどの繊維系ごみが多いとのこと。そのためごみが軽く動きやすいので、部屋の隅に集まってしまう。また家具などの物が多く、床面が複雑な迷路ような状態で、部屋の隅にごみがたまりやすいという。

 この機能は部屋の隅に行くと左右に本体を振りながら強く風を吹きつけ、て進行方向にかきだしごみを吸じんするというものだ。

  • 風を吹き出す「エアーすみブラシ」

  • 隅にあるごみを風を吹き付けながらかきだす

  • 進行方向にかきだして吸じんする

 このほか家具の足回りなどを沿うように走行したり、ごみの多い場所は8の字に走行するなど、さまざまな走行パターンを組み合わせてきめ細かく掃除する「縦横無じんシステム」も搭載。直径310mm、高さ90mmで前衛機種「COCOROBO RX-V90」と比較して高さを10%薄型化。さらに20mmの段差も乗り越えるようになったという。

  • さまざまな走行パターンを組み合わせた「縦横無じんシステム」

  • 独自の「強力吸じんシステム」

  • サービスに持ち込まなくてもユーザー自身で交換可能なリチウムイオンバッテリ。取り外しと水洗いができるダストボックス・フィルターも特徴

 また人工知能「ココロエンジン」も強化。利用者の「もう少しいろいろしゃべってほしい」という要望が多いことから、掃除中にしゃべる機会を増やしたほか、バリエーションも豊かになったという。また留守中での働きぶりやお知らせをレポートする「聞いてボタン」も搭載した。このほか、従来は音声をカスタマイズ際に、PCを使用しマイクを使って音声データを作成し、SDカードにデータを入れる形となっていたが、本機では本体にSDカードをセットして直接声を吹き込むことで音声をカスタマイズできるようになっている。

  • 掃除中でもしゃべる機会を増やしたほか、操作受け付け時などのバリエーションも豊かになっている

  • 留守中の働きぶりなどを知らせる「聞いてボタン」

  • PCやマイクを使わずに、本体に声を吹き込むだけで音声カスタマイズが可能に

  • 左がRX-V95A、右がRX-V70A

  • RX-V95AとRX-V70Aの仕様比較。RX-V70Aは自ら話す(発声)はあるものの、音声認識の機能はない

  • RX-V95Aの内部機構

 シャープ 健康・環境システム事業本部 ランドリーシステム事業部 副事業部長 兼 国内商品企画部長の檜垣整氏によれば、ロボット掃除機市場は堅調な推移を続けているという。2014年度は2013年度から横ばいとしているが、2013年度が2014年4月の消費税増税前で少し伸びたことと、2014年度はその反動があると説明。そして2015年度からは再度伸びていくだろうと予測している。そしてその背景として、用途や場所に応じて掃除機を使い分けるというニーズが増えてきていること、もうひとつは働いている女性が増加していることを挙げ、掃除そのものの多様化にあわせて掃除機の使われ方も多様化して広がっていくものと説明した。

 その市場の伸びは、他社の参入による活性化も想定しているという。これについては「活性化の意味でいい流れ」(檜垣氏)とし、日本の家屋における特徴的に出てくるごみをいかに掃除するかを研究することによって海外メーカーとの差別化を図り、国内メーカーに対しても特徴的な機能を訴求することで、さらなる活性化と差別化を図るという。

 ちなみに今回のカタログは通常版のほか、関西版も用意するという。これはココロエンジンの特徴である「しゃべる」をよりアピールし、特徴のある機能を搭載したロボット家電であることを示す狙いがあるという。こういったアプローチにも取り組んでいく。なお、ウェブなどには関西版のカタログを公開しない予定としている。

  • シャープ 健康・環境システム事業本部 ランドリーシステム事業部 副事業部長 兼 国内商品企画部長の檜垣整氏

  • ロボット掃除機市場の推移と予測

  • 日本家屋のごみ事情

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