多数のアプリユーザーの情報を集計分析するサイトApp Annieは、一般ユーザーがアプリをどのくらいの頻度で使っているのかを、開発元はもちろん競合するソフトウェアメーカーでも容易に確認できるようにしており、企業が自社製品を評価する方法を一変させる可能性を秘めている。
北京とサンフランシスコに拠点を置くApp Annieは米国時間1月13日、同社サイトの登録者は新機能により、一般ユーザーが特定のアプリを1カ月、1週間、または1日にどのくらいの頻度で使っているかを確認できるようになると述べた。
App Annieの最高経営責任者(CEO)を務めるBertrand Schmitt氏は、「当社の使命は、市場にさらなる透明性と可視性をもたらすことだ」と述べた。
この動きは、アプリ開発の大きな転機になる可能性がある。これまで、特定のアプリやサービスの利用状況を、部外者が正確に測定することはできなかった。小規模な会社はそうしたデータを厳重に保護しており、一方で大企業がアプリ利用状況に言及する機会は、ウォール街向けの四半期決算報告というケースが多い。だが今後、App Annieに料金を支払うことをいとわない競合企業と投資家らは、ボタンを1回クリックするだけで、特定のアプリの利用状況を収集できるようになる。「つまるところ、皆にとってより良い状況になる」(Schmitt氏)
App Annieは同じく1月13日に、Institutional Venture Partners、Greycroft Partners、IDG Capital Partners、Sequoia Capitalから5500万ドルを調達したと述べた。これまでに調達した資金の総額は9400万ドルとなっている。
Schmitt氏は、新規株式公開(IPO)を計画しているわけでも、買収されることを希望しているわけでもないと述べた。「IPOは、いずれかの時点で検討するかもしれないことだ。ただし当社は現在、独立した状態を維持することの方に目を向けている」(Schmitt氏)
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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