進む大企業のLinux導入--Windowsのシェアは減少

Steven J. Vaughan-Nichols (Special to ZDNet.com) 翻訳校正: 編集部2014年12月04日 11時27分
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 Linux FoundationとYeoman Technology Groupが発表した最新のレポート「2014 Enterprise End User Trends Report」によると、デスクトップ分野は未だにWindowsの独壇場であるものの、大企業のサーバ、データセンター、クラウドの分野ではLinuxの導入が急速に進んでいることが明らかとなった。2011年から2014年にかけて、Linuxの導入率は65%から79%に増加した一方、Windowsの導入率は45%から36%に減少した。


 このレポートは、Linux FoundationのEnterprise End User Councilが実施した招待制のアンケート調査と、売上高が5億ドル以上または従業員数が500名以上の企業から収集されたデータに基づいている。調査にはMorgan Stanley、Goldman Sachs、Bank of America、Bristol-Myers Squibb、NTT、Deutsche Bank、DreamWorks、ADP、Bank of New York、NYSE、NASDAQ、Goodrich、MetLife、AIGなど、多くのFortune 500企業や金融業界の有力企業が協力した。

 レポートでは幾つかの着目に値する事実が明らかとなった。まず、Linuxは企業のクラウド移行を牽引するOSとして市場を席巻しつつある。中核となるクラウドプラットフォームにLinuxを採用する企業が75%に達している一方で、この分野にWindowsが占める割合は24%、UNIXに至っては2%に満たない。実際、MicrosoftのCEOであるSatya Nadella氏すら、「MicrosoftはLinuxが大好き」という趣旨の発言を行っている。

 次に、多くの企業が技術面、セキュリティ面、コスト面でLinuxが優れていると回答している。Linuxのセキュリティが他のOSよりも優れていると回答した企業は78%にのぼる。全世界で、企業インフラストラクチャのセキュリティがかつてなく重要視されている現状を鑑みると、この数字の意味するところは重大である。

 そして、Linuxの導入率は毎年のように増加しており、他のOSのシェアを侵食しつつある。2014年に新たなLinuxサーバを設置した企業は87%、2015年に新たなLinuxサーバの設置を検討している企業は82%に達する。Linuxの導入率が増加する中、Windowsを含む他のOSの導入率は減少する一方である。多くの企業が、過去12カ月間でWindowsサーバやUNIXサーバの導入率が激減したと回答している。

 レポートによると、世界の有力企業がLinuxを採用する理由のトップ3は、「機能(74%)」、「セキュリティ(69%)」、「総所有コスト(69%)」である。また、企業の経営陣の大多数がLinuxに好印象を抱いており、調査が開始されて以降、毎年コンスタントに95%から97%の経営陣が、Linuxは戦略的に優れた選択肢であると回答している。

 しかし、Linuxにとって現状は追い風ばかりではない。Linuxの導入が急速に進む中、企業にとっては優秀なLinux技術者の確保が喫緊の課題となりつつある。調査によると、最大の懸念事項がLinux技術者の不足だと回答した企業は40%に達した。

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

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