Mozillaが最新のウェブブラウザ「Fireofox 34」をWindows、Mac OS X、Linux、Android向けにリリースした。いくつかの新機能が加わっている。主要な新機能となるのが「Firefox Hello」だ。ウェブベースのリアルタイムコミュニケーション「WebRTC」機能で、Skypeのようなサービス。Mozillaは10月に公開したベータ版からHelloの実験を続けてきた。Helloは、Firefoxのほか「Chrome」「Opera」などのWebRTC対応ブラウザを利用するユーザーと接続して音声通話やビデオ通話ができるもので、アカウントの作成は不要、無料で利用できる。
最新版ではSSL v3サポートが無効になった。Googleも10月にリリースした「Chrome 39」でSSL v3を無効にしている。これは、GoogleによるSSL v3の脆弱性「Padding Oracle On Downgraded Legacy Encryption(POODLE)」発見を受けてのもの。POODLEを利用することで、悪意ある攻撃者は「安全な」HTTPクッキー情報を解読できるといわれている。
SSL v3に対しては、Microsoftも「Internet Explorer」でサポートを無効にしている。
このほかにも、メモリ安全性の問題、メディアコンテンツ解析中のバッファオーバーフロー問題などが修正されている。ユーザーはカスタマイズモードで直接テーマとペルソナを切り替えられるようになり、HTTP/2とALPNも実装した。その他の変更はリリースノートで確認できる。
Firefox 34ではまた、米国ユーザー向けのデフォルトの検索エンジンがYahooになっている。YahooとMozillaは先に、モバイル向けとデスクトップPC向けの両方のFirefoxでYahooをデフォルトの検索エンジンとするという5年間の戦略的提携を発表している。
MozillaとGoogleは11月、10年間にわたるMozillaとGoogleとの関係にピリオドを打っており、Yahooとの提携はこれを置き換えるものとなる。Googleは3年間の再契約で、年間3億ドルをMozillaに支払っていたことが明らかになっている。これは、Mozillaの年間売上高の90%を占める金額だ。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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