本誌デビューも夢じゃない--マンガ投稿サービス「少年ジャンプルーキー」始動

 集英社は11月28日、誰でもウェブからマンガ作品を投稿できるサービス「少年ジャンプルーキー」を、マンガ雑誌アプリ「少年ジャンプ+」内にプレオープンしたことを発表した。投稿されたマンガはアプリ内で公開され、すべてのユーザーが閲覧できる。優秀作品は少年ジャンプ本誌などでデビューできるほか、可能性を感じた投稿者は編集部が直接スカウトする。


「少年ジャンプルーキー」 (C)SHUEISHA Inc. All rights reserved.

 同社が少年ジャンプ+を公開した9月22日から、ベータ版サイトで作品投稿を受け付けたところ、約2カ月間で200作品500話を超える投稿があったという。これらの作品はすべて「ジャンプルーキー賞」の選考対象となり、ジャンプ編集部が審査する。第1回目は2015年1月を予定している。

 投稿作品のうちランキング上位10作品が候補作となり、「ゴールドルーキー賞」は賞金100万円と本誌への掲載、「シルバールーキー賞」は賞金30万円とジャンプ NEXT!!への掲載、「ブロンズルーキー賞」は賞金10万円と少年ジャンプ電子版または少年ジャンプ+の連載枠が得られる。なお、毎回必ずブロンズ賞以上を最低1作品は選出するという。

 NHN PlayArtの「comico」や、DeNAの「マンガボックス」など、他のマンガアプリでもユーザーからの作品投稿を受け付けている。この点について、週刊少年ジャンプ副編集長の細野修平氏は「プロのジャンプ編集部がしっかり育てるところが最大の差別化要因になる」と語っていた。

 同社では、少年ジャンプルーキーのプレオープンを記念して、週刊少年ジャンプで連載中の「ONE PIECE」の尾田栄一郎氏、「ニセコイ」の古味直志氏、「ハイキュー!!」の古舘春一氏の新人時代の漫画賞受賞作を、期間限定で少年ジャンプ+で無料公開している。

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