2人のHTC元幹部が同社会長のバックアップを得て2011年に共同で設立したGogoroは、まだ製品を出していないにもかかわらず、資金調達額が1億5000万ドルに達しようとしている。
「スマートシティ」向けのエネルギーネットワークに取り組んでいるGogoroは米国時間10月30日、シリーズBの資金調達ラウンドで1億ドルを調達する「最終段階」にあると発表した。Gogoroはこのラウンドに参加した企業を明らかにしなかったが、同社の声明には、戦略パートナーであるパナソニックから寄せられたコメントが含まれている。
この中でパナソニックの代表取締役副社長である山田喜彦氏は、Gogoroについて、「大都市圏におけるエネルギー活用法の形を変えることに熱心に取り組んでおり、変革に対する同社の説得力あるビジョンは、スマートシティに向けた大きな可能性を秘めている」と述べている。
Gogoroは、Horace Luke氏とMatt Taylor氏が共同で設立した。HTCで最高イノベーション責任者を務めていたLuke氏がGogoroの最高経営責任者(CEO)となっている。Taylor氏はHTCの主任技術者だった。Gogoroは以前、両氏の元上司にあたるHTCの現会長Cher Wang氏が率いたシリーズAの資金調達ラウンドで、5000万ドルを調達している。
台湾に拠点を置くGogoroは、エネルギーの供給と管理に影響を及ぼすモバイル接続とデータ分析に重点を置いている。同社は30日の声明で、「よりインテリジェントで適応型の消費者向けエネルギーネットワーク」の創出に参入すると述べた。
Gogoroは、2015年1月に開催される大規模な家電見本市2015 International CESで、複数の製品を発表する計画だという。
Gogoroは米CNETの取材に対し電子メールで回答を寄せたが、製品発表についてそれ以上の詳細を明かそうとはしなかった。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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