Snapchatは米国時間10月14日午前、1億人のアクティブユーザーに対し、同社のメッセージングサービスとの連携をうたうあらゆるアプリの危険性をユーザーに警告した。
「Snapchat」は写真や動画を共有するサービスで、送られた画像は受け手が閲覧するとすぐに削除される。しかし先週以降、同サービスは批判にさられることになった。Snapchatと接続されたサードパーティーのサービスが、ハッキングの被害に遭ったためだ。これは「スナップ」の受け手が、送られてきた写真やビデオをバックアップ保存できるようにするサービスだった。Snapchatユーザーがこのサードパーティーのサイトに保存した写真を中心とする13Gバイトを超える量のデータが盗まれて公開され、この中には性的に露骨な画像が大量に含まれていた。このハッキングの影響を受けたSnapchatユーザーは約20万人にのぼっている。
Snapchatは14日付のブログの投稿の中で、Snapchatのユーザーを危険にさらしたとしてサードパーティーのサービスを非難した。Snapchatはこの投稿の中で、「オープンで信頼できるサードパーティーアプリのエコシステムを構築するには、時間とたくさんのリソースが必要だ」と述べている。「われわれがパブリックAPIを開発者に提供しておらず、自社のサービス提供に用いている非公開のAPIへのアクセスを禁じているのはこれが理由だ」
Snapchatは、この問題はサードパーティーによるSnapchat向けサービスに責任があり、このようなサービスを利用するとユーザーは多くのリスクを抱える恐れがあると述べているが、今回のハッキング被害が明るみに出て以来、Snapchatがこうした主張をするのはこれが2度目だ。Snapchatは10日の声明で米CNETに対し、ユーザーは、多くの場合、Snapchatに投稿された写真やビデオを送信者の同意なしでバックアップしているサードパーティーによるSnapchat向けサービスの利用によって「被害に遭った」のだと述べていた。
Snapchatは米CNETに対し、サードパーティーによる同サービスのAPIの利用は「ユーザーのセキュリティを危険にさらす」ため、「利用規約の中で明確に禁じられている」と語っていた。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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