マイクロソフト、10月のセキュリティ更新でWindows、IE、Officeを修正

Larry Seltzer (Special to ZDNET.com) 翻訳校正: 編集部2014年10月15日 10時58分

 Microsoftは8件のセキュリティ情報と、それらの問題を修正するアップデートをリリースした。これらのアップデートで合計24件の脆弱性が修正され、そのうち3件の深刻度が「緊急」となっている。MS14-056、MS14-058、MS14-60は、すでに攻撃コードが出回っている脆弱性を修正するもので、そのうちMS-056とMS14-058は緊急にレーティングされている。

  • MS14-056:Internet Explorer用の累積的なセキュリティ更新プログラム (2987107) --今回修正される24件の脆弱性のうち、14件がこのアップデートに含まれる。そのうち1件は、すでに攻撃コードが出回っている。今回のIE10とIE11の新バージョンには、「Adobe Flash Player」の新バージョンも含まれていることに注意して欲しい。
  • MS14-057:.NET Frameworkの脆弱性により、リモートでコードが実行される (3000414)--このアップデートでは3件の脆弱性が修正され、そのうち少なくとも1件は.NETとWindowsのすべてのサポート対象バージョンに影響がある。もっとも深刻なのは、攻撃者が.NETウェブアプリケーションに、特別に細工した国際文字を含むURIを送信した場合、リモートでコードが実行される可能性があるバグだ。
  • MS14-058:カーネルモードドライバーの脆弱性により、リモートでコードが実行される (3000061) --このアップデートでは、FireEyeによって報告された2件の脆弱性が修正される。これを悪用されると、特権が昇格し、リモートコードを実行される可能性がある。
  • MS14-059:ASP.NET MVCの脆弱性により、セキュリティ機能のバイパスが起こる (2990942) --ユーザーを誘導し、悪意のあるウェブサイトへのリンクをクリックさせることに成功した攻撃者は、このアクセスを用いて他のウェブサイトを攻撃できる可能性がある。
  • MS14-060:Windows OLEの脆弱性により、リモートでコードが実行される (3000869) --ユーザーを誘導して悪意のあるOfficeファイルを開かせることに成功した攻撃者は、リモートでコードを実行できる可能性がある。
  • MS14-061:Microsoft WordおよびOffice Web Appsの脆弱性により、リモートでコードが実行される (3000434) --攻撃者が悪意のあるWord文書を用いて、それを開いたユーザーを攻撃できる可能性がある。
  • MS14-062:メッセージキューサービスの脆弱性により、特権が昇格される (2993254) --特別に細工されたInput Output Control (IOCTL) 要求がメッセージキューサービスに送信された場合、特権が昇格される可能性がある。
  • MS14-063:FAT32ディスクパーティションドライバーの脆弱性により、特権が昇格される (2998579) --FAT32パーティションの不適切な管理を通じて、「Windows Server 2003」「Windows Vista」「Windows Server 2008」が攻撃を受ける可能性がある。
  •  Microsoftは、他にも数件のセキュリティ関連ではないアップデートをリリースしている。また今回、ようやく新しいバージョンの「悪意のあるソフトウェアの削除ツール」がリリースされた。Microsoftによれば、このバージョンでは多くの新しいマルウェアに対応している。

    この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

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