イーフロンティアは10月14日、3DCG作成ソフト「Shade 3D」の最新版(ver.15)を発表した。11月28日に発売予定。3Dプリント対応機能が大幅に強化されたほか、新たにクラウドでデータ管理ができるようDropboxと連動し、4Kモニタに対応している。
Shade 3Dは、3Dイメージやアニメーション、3D立体視映像、3Dプリンタ向けモデルデータの作成などに対応した統合型3D作成ソフト。1986年に発売された初版以来、バージョンアップごとにさまざまな機能を搭載しており、2013年には3Dプリンタとの連携機能が加わった。同社によれば、総販売数は約70万ライセンス、アクティブユーザー数は約19万人。
ver.15では、3Dプリントに適した3Dモデルを作成するための機能「3Dプリントアシスタント」を大幅に強化。3Dモデル制作の初心者でも作成手順がわかるようにするナビゲート機能、アイコンやインターフェースデザインの調整に力を入れたという。また、3Dモデルを一つのポリゴンにまとめる機能「ラッピング」も追加。数分でなめらかな見た目に仕上げられるという。
さらに、レンダリング速度を5%~10%引き上げている。Shade 3Dの開発マネージャーである高村俊介氏によれば、これはCPUを上位のものに積み替えるのと同等の効果があるそうだ。
3Dプリンタ対応機能の強化について、Shade 3Dのプロデューサーである坂口秀之氏は、「3Dプリンタは話題先行でニュースになっているが、時間が経って(これまで3Dプリンタを知らなかった人も)事例を知る機会が増えた。一般の方が実際に使って楽しめる3Dを実現したく、このようなテーマで開発を進めた」と思いを語った。
製品ラインアップは6種類で、税抜価格はそれぞれ「Shade 3D Basic」が9800円、「Shade 3D Basicガイドブック付」が1万1800円、「Shade 3D Standard」が4万円、「Shade 3D Standard アカデミック」が2万円、「Shade 3D Professional」が8万円、「Shade 3D Professional アカデミック」が4万円。一つのソフトでWindows/Mac OSの両方に対応。Windows 7/8/8.1(32ビット/64ビット)、Mac OS X 10.8/10.9/10.10(64ビット)で動作する。
今後も3Dプリント関連機能の強化には力を入れ、幅広いフォーマットに対応させていく予定という。
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