世界市場における2014年第3四半期のPC出荷台数は、調査会社IDCによるレポートでも、米国時間10月8日に発表されたGartnerのレポートと同様、予想を上回る結果となった。
IDCのアナリストらによると、同四半期に世界で出荷されたPCの台数は7850万台にのぼり、前年同期比1.7%減にとどまったという。予想は前年同期比4.1%減だった。
下落は下落だが、良い知らせであることに違いはない。
また、PCベンダーの順位にも変動があり、ASUSを押しのけてAppleが第5位につけた。IDCのアナリストらは「最近の価格引き下げと、成熟した市場における需要の向上」が追い風になったことを示唆している。
Lenovoと、分社化が予定されているHewlett-Packard(HP)はそれぞれ1位と2位につけており、その後にはDellとAcerが続いている。
PC業界が好調だとか、低迷を脱したと述べている人はまだいない。
IDCのシニアリサーチアナリストであるJay Chou氏は同レポートで、新学期商戦が振るわず、企業の買い換え需要も弱いことに目を向け、「現時点における低価格システムの伸びは短期的には明るい材料だが、長期的に見た場合にPC分野でベンダーが生き延びられるかどうかという懸念材料ともなっている」と述べている。
ただし、アナリストらは北米と欧州では楽観視する余地がより大きいことを示唆し、さらにLenovo、HP、Dellを「いずれも前年比で着実な成長を見せている」と評価した。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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