積み重ねた歴史の集大成--アイマス9周年記念ライブツアー東京公演が開催

 バンダイナムコゲームスは10月4日と5日の2日間、同社が展開している「アイドルマスター」の9周年ライブイベントツアー「THE IDOLM@STER 9th ANNIVERSARY WE ARE M@STERPIECE!!」の東京公演を東京体育館にて開催した。

  • 満員となった東京体育館。一面にサイリウムの海が広がっていた

 多方面に展開しているアイドルマスターでは、キャスト陣によるライブイベントの開催が恒例だ。近年はアーケード版の稼動開始時期の夏季に、大規模なライブイベントまたはライブツアーを開催している。9周年となる今回は大阪、名古屋、東京でのライブツアーで、この東京がファイナルとなった。

 出演したのは765プロのキャスト陣である天海春香役の中村繪里子さん、如月千早役の今井麻美さん、水瀬伊織役の釘宮理恵さん、菊地真役の平田宏美さん、双海亜美・真美役の下田麻美さん、萩原雪歩役の浅倉杏美さん、四条貴音役の原由実さん、我那覇響役の沼倉愛美さんの8人。東京公演では実に30曲以上で4時間半を超え5時間に迫ろうかという大ボリュームのライブとなっていた。東京体育館はファンである“プロデューサーさん”で埋め尽くされ、さらに全国各地でのライブビューイングも実施された。

 今回は出演者全員が各自連続3曲ずつのソロパートを順次披露していくのがメインで、その前後に全体曲や4人で歌われる曲、さらに参加していない765プロメンバーの持ち歌を2人でカバーする構成となっていた。登場した順番こそ両日ともに一緒だったが、ソロパートの3曲は2日間で異なるところもあり、新曲はもとよりシリーズ初期の曲やお披露目する機会の少なかった曲も織り交ぜられ、これまでの積み重ねと成長を感じさせてくれる内容となっていた。またほとんどの曲が生バンドによる演奏で、楽曲の存在感をより大きいものにしていた。

  • ライブ定番となっている「READY!!」からスタート。盛り上がりもいきなり最高潮に

  • オープニングに続いて4人による「ラムネ色 青春」を披露

  • 前半の締めくくりとなった全員曲「ONLY MY NOTE」。2人の手でハート作るところにハートマークを表示させる演出も

  • 後半開始の曲となった「待ち受けプリンス」。陽気なダンスナンバーでさらなる盛り上げを作っていた

  • 出演してないメンバーのカバーコーナーでは2人一組で4曲を披露。メガネがトレードマークの秋月律子の「livE」では、浅倉さんと平田がメガネをかけて登場していた

  • 今回はトークも長めに用意され、終始にぎやか笑いが絶えなかった。写真は4日に原さんがむちゃぶりをされて、かわいいポーズをとったところ

 ソロパートの最初に登場した中村さんは、4日に文字通り「START!!」で、5日にはアーケード版の楽曲で初めてレコーディングしたという「太陽のジェラシー」で、それぞれが“始まり”の曲で先陣を切った。765プロのなかでも真ん中に立つ春香役としてステージに立ち続けた中村さんが、圧巻のパフォーマンスで会場を盛り上げるというトップバッターとしての役割を果たしていた。

 続く下田さんはさらに場内を沸かせる勢いのある曲を披露。4日にやんちゃな亜美を表現した「YOU往MY進!」、5日には少し大人びた雰囲気から茶目っ気も出す真美を表現した「ジェミー」などを、カメラワークも意識しているかのように多様な表情で披露。アイマスでは初めてのタオルパフォーマンスや、5日には会場の東京体育館にちなみ、2020年のオリンピックに決定したときのような「TOKYO」のボードを美術さんに作ってもらい、そのネタを披露するなど、場を盛り上げていく亜美真美のようなエンタティナーとしての本領を存分に発揮していた。

  • 中村さんはアイドルソングを軽快に歌いつつも、「I Want」のようなロックナンバーでも場内を魅了するなど高いパフォーマンスを見せていた

  • 下田さんは6周年ライブ名古屋公演以来の「YOU往MY進!」でタオルパフォーマンスに挑戦。特に告知してなかったにもかかわらず場内でもタオルを振り上げる姿が見受けられた

  • 2020年オリンピックの東京開催が決まったときをほうふつとさせる、「TOKYO」のボードを使ったネタを下田さんが披露

 平田さんは、歌うのが久々という「迷走Mind」を両日ともに披露。真のかっこよさと疾走感あふれるナンバーを熱唱し場内を魅了する一方、4日に「おもいでのはじまり」、5日に「チアリングレター」という、内なる心情を描いた曲を伸びやかに響く歌声で歌い上げて締めくくるという、さらには軽妙なトークも織り交ぜ、真の外見も内面も含めた魅力や成長する姿を歌を通して伝えていた。

 浅倉さんは両日共に披露した「Kosmos, Cosmos」や4日に歌った「ALRIGHT*」といった、浅倉さんが参加する前から存在する雪歩曲に加え、新曲の「あの日のナミダ」(4日)や自身が作詞したバラード曲「First Step」(5日)なども披露。途中から交代して雪歩役を担当するという難しい立ち位置もこなした浅倉さんが、雪歩のこれまでとこれからを振り返るように歌い上げていた。

  • 平田さんは軽妙なトークで笑いを誘う一幕もあったが、ステージでは力強い歌声を会場中に響かせていた

  • 浅倉さんの「ALRIGHT*」では、ギターとベースも一緒にステップを踏むといった演出ももあり、バンドメンバー演奏だけではない盛り上げに一役買っていた

  • 下田さんの使ったTOKYOボードがステージに残されており、その後もトークではネタとして使われるという流れに……

 この東京公演ではシークレットゲストが用意され、ライブ中盤で登場。4日に登場したのは765プロの事務員・音無小鳥役の滝田樹里さん。滝田さんは大阪と名古屋に出演。東京での出演予定はなかったが、その後打診を受けて登場したことを明かした。バラード曲「幸」をしっとりと歌い上げるとともに、終盤は全員曲でも参加して歌声を披露。トークでは改めてツアーに参加できたことの感謝を伝えていた。

 5日にはPS3「アイドルマスター ワンフォーオール」に登場する玲音(レオン)を演じている茅原実里さんが初登場し、「アクセルレーション」を熱唱。東京公演のなかでも最大級の歓声と光量の高いウルトラオレンジで染まる場内。そんな大興奮の状態で迎えられた茅原さんは、最強のアイドルとして作中に登場する玲音をほうふつとさせる衣装とパワフルな歌声で応えた。

  • 滝田さんは、「空」「花」「光」と各地で歌ってきた締めくくりとして「幸」を披露

  • 高木社長のアナウンスに迎えられて登場した茅原さん。シルエット姿だけでも風格が漂っていた

  • 抜群の歌唱力を存分にいかして「アクセルレーション」を熱唱した茅原さんは、ステージに立てたことや暖かく迎え入れてくれたことに感謝の言葉を述べていた

CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)

-PR-企画広告

企画広告一覧

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]