クックパッド子会社のROLLCAKEは8月1日、離れて暮らす両親に子どもの成長を届けられるアプリ「レター」の海外展開を開始した。第1弾としてスペインのApp Storeから提供を開始した。2月のサービス開始からわずか半年での海外進出となる。
レターは、スマートフォンで撮影した写真を翌月のカレンダー付きの手紙にして郵送で届けられるサービス。毎月1枚写真を選び、宛先や手紙の色、メッセージなどを入力するだけで、やわらかで自然な風合いの手紙を作って送ることができる。価格は、送料込みで1通250円(税別)。初回の1通は無料で利用できる(別途送料80円を負担)。
2月サービスを開始したレターは、リリースから2週間で1万通の注文を超え、Google Playの上半期ベストアプリにも選出ばれた。ユーザー数は非公開だが、ROLLCAKE代表取締役の石田忠司氏によれば、「売上高や送られる手紙の枚数は毎月2桁成長している」という。また、自動更新ではないにも関わらず継続率は9割とかなり高いそうだ。
海外展開先として、米国やアジア周辺国ではなくスペインを選んだことについては、家族の絆が強いと言われるラテン語圏の国民性や、アプリマーケティングの市場性を鑑みたと説明。またスペインには、親会社であるクックパッドが買収したスペインのレシピサービス「mis recetas」を運営するCOOKPAD SPAINがあり、運営やマーケティング面で協業できるとした。
当初は日本で手紙を印刷し、国際郵便でスペインへ手紙を発送するという。価格は1通あたり1.99ユーロで、初回の1通は0.99ユーロで利用できる。なお、同社がCOOKPAD SPAINの社員などを対象にテストマーケティングをしたところ、「『うっとりするほど素敵』と褒め言葉をもらうほど好評だった」(石田氏)という。
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