何につけてもタイミングがすべてであると言われているが、Amazonがまたもやそれを実践した。同社は、Googleが自社クラウド向けの新たなSSDのストレージオプションを発表した翌日の米国時間6月17日に、SSDを使用する新たなボリュームタイプ「General Purpose(SSD)」を発表した。
Amazonは「Amazon Elastic Block Store」(Amazon EBS)でSSDを使用した新たなボリュームタイプが利用可能になったと発表した。同社によると、その可用性はファイブナイン(99.999%)だという。同社は、General Purpose(SSD)が中小規模のデータベースやテスト環境、開発環境に、また起動ボリュームとして、個人の生産性向上のために利用できると述べている。
Amazonによると、このドライブはボリュームあたり3000IOPS(1秒あたりの入出力操作回数)にも達する性能を備えており、「ボリュームのサイズに関係なく、ほとんどのアプリケーションのパフォーマンス要求に応えることができ、1Gバイトあたり最低3IOPSの性能も保証される」という。
また同社によると、顧客はプロビジョニングしたストレージに対する料金のみを支払えばよく、「入出力に関する追加料金はかからず」、その価格は1Gバイトあたり月額0.10ドルからとなっているという。
アマゾンの製品ラインに対する今回の拡充により、顧客は今後、ワークロードに応じてAmazon EBSの3つのボリュームタイプ、すなわちGeneral Purpose(SSD)と「Provisioned IOPS(SSD)」「Magnetic」からボリュームを選択できるようになる。
GoogleはAmazonによる発表の前日の16日に、SSDストレージを含む、「Google Cloud Platform」の2つの新機能とその価格を発表していた。
同社のGoogle Cloud Platformで稼働する、より高いパフォーマンスを必要とするアプリケーションは、1Gバイトあたり月額0.325ドルでSSDの永続ディスクを新たに利用できるようになる。各ストレージユニットは最大30IOPS(1秒あたりの入出力操作回数)までサポートしているため、月額325ドルを支払えば3万IOPSの性能を持つ1テラバイトのストレージを使用できるようになる。
SSDディスクの利用は、以前から提供されている標準ハードディスクドライブ(HDD)の永続ディスク利用料である1Gバイトあたり月額0.04ドルよりもはるかにコストがかかるものの、SSDによって読み込み速度が100倍、書き込み速度が20倍高速化される。
Googleはまた、限定プレビューという形ながら、HTTPのロードバランシング機能も発表した。同機能により、高いトラフィック負荷に対処するための、あるいはさまざまなリージョンを用いることでアプリケーションの最適化を図るための新たな選択肢が開発者に提供される。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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