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スタジオエンジニアが認めた高音質--JVC、ウッドコーンオーディオの並々ならぬこだわり

加納恵 (編集部)2014年06月14日 07時30分
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  • 「EX-HR5/7/9」

 JVCケンウッドは6月13日、6月5日に発表されたJVCブランドのウッドコーンオーディオ「EX-HR5/7/9」の試聴会を開催した。前機種から約5年ぶりとなるモデルチェンジに至った背景や高音質再生へのこだわりなどが説明された。

 同社では2003年からウッドコーンオーディオを展開。オーディオシステム市場の出荷金額は2004年の約700億円から2013年は100億円へと右肩下がりになる中、ウッドコーンオーディオの金額シェアは2013年11.3%を記録し、伸長を続けてきた。

 ウッドコーンオーディオは、ほかのオーディオシステムとは異なる特徴を2つ持つ。1つは紙やプラスチック素材が主なる振動板の材質にウッド(木製)が使用されていること。もう1つがレコーディングスタジオ「ビクターエンタテインメント」のプロエンジニアたちが、音作りに参加していることだ。

 そうして作られたウッドコーンオーディオは、レコーディング現場でも実際に使用されている。ビクターエンタテインメントでは30を超えるスタジオに導入されており「楽曲のイメージを変えず、創り手側の想いをそのまま伝えられるオーディオ」として認知されているという。

 新モデルEX-HR9では、その位置付けをさらに高めた「音楽づくりのツールとして使用可能なパフォーマンス」を持つオーディオとしてのスペックを実現。音づくりの現場で求められる録音機材の違いも表現できるとして、試聴会ではダイナミックマイク、コンデンサマイク、リボンマイク、チューブマイクでそれぞれ録音したボーカルの音の聴き比べも実施された。

  • セットステレオの業界出荷とウッドコーンオーディオの金額シェア

  • HRシリーズの位置付け

  • ビクタースタジオでは、マスタリングルームなどにウッドコーンオーディオを設置

 EX-HR5/7/9は、高音質デジタルアンプである「DEUS」とCDプレーヤー、FM/AMチューナを一体化したセンター部と、スピーカ部から構成されるオーディオシステム。

 前モデルEX-AR3/5/7は2008年10月~2009年10月に発売されており、今回が約5年ぶりのモデルチェンジだ。EX-HR5/7/9には、5年分の音質技術の進化を盛り込むとともに、1月に発表されたハイレゾ対応モデル「EX-N70/N50」のノウハウも投入。ハイレゾの感動をCD再生でも再現できるレベルに仕上げたという。

 ウッドコーンスピーカはHR3/9はフルレンジのシングルスピーカ、HR7には2ウェイスピーカを採用。通常2ウェイの方が良いとされるスピーカにおいて、最上位のHR9にシングルスピーカを用いているのも、ウッドコーンオーディオならではのこだわりだ。

  • 試聴風景。EX-HR7/9を聴き比べた

  • 前機種EX-AR7とHR9の比較試聴も実施した

  • EX-HR5/7/9レシーバ部底部の比較。全機種最もガタつきを抑える3点支持構造

 HR9のスピーカには、9cmの異方性振動板が使用されている。これは振動板の表部分にチェリ―材を用いた十字の振動板を装着するもので、伝搬速度の向上に寄与する。このほかエッジ材料の改良やセンターキャップの形状変更、歪みを押さえた磁気回路など、高音質技術を凝縮。メイプル材を使用したウッドブロックや吸音材など、材質を突き詰めることで、高解像度と低音再生を実現したという。

 これらのこだわりはHR5/7にも継承されている。上位モデルの2ウェイスピーカ「SX-WD200」のユニットを採用したHR7は、異方性振動板を裏面に配置し、ワイドな空間と解像度を実現。HR5は、無垢材のキャビネットを使用することで、小型ながら大きな音場を再現できるとしている。

 レシーバ部には徹底した振動対策を施した。ワッシャには銅メッキネジと真鍮ニッケルメッキワッシャなど、異種の金属を組み合わせることで振動対策を実施。底面部分にもガタつきを抑える3点支持構造を採用しているほか、HR7/9では底部に9mm厚のMDF材をアークベースとして取り付けることで、振動を吸収できるという。

 想定税別価格はHR9が11万円前後、HR7が10万円前後、HR5が8万円前後。HR5はすでに販売されており、HR9は6月20日前後には店頭に並べられる予定。HR7は8月上旬の発売を目指す。

  • EX-HR5のスピーカ。木が割れてしまわないようお酒につけたというウッドコーンの開発エピソードのちなんで傍らにはお酒も

  • EX-HR7のスピーカ

  • EX-HR9のスピーカ

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