スマートフォンのバッテリを節約するために、外出時にWi-Fiなどの無線通信を切っている人も多いかと思う。しかし、自宅に帰ってもWi-Fiの電源を入れ忘れ、うっかりストリーミング動画を視聴するなどしてスマートフォンの通信容量を無駄に費やしてしまった……という経験をしたことがある人もいるだろう。
そんな人にお勧めしたいのが「Wi-Fi Matic - Auto WiFi On Off」だ。これは、現在いる場所に応じて、自動的にWi-Fiの電源をオン、オフに切り替えてくれるツール。あらかじめ自宅のWi-Fiスポットを登録しておけば、自宅にいる時はWi-Fiをオンに、出かけて自宅を離れた時はオフにするといった操作を自動的にしてくれるので、Wi-Fiの切り忘れ、入れ忘れがなくなる。
こうしたツールの多くは、GPSによる位置情報を用いてオン・オフを判断するのが一般的だ。だがGPS自体、オンにしているとバッテリを多く消費するため、そもそも節約につながりにくいという問題を抱えてしまう。そこでWi-Fi Maticは、GPSではなく携帯電話基地局の情報を用いて、Wi-Fiを制御する方式をとっている。
スマートフォンは元々、近くにある携帯電話基地局と接続して電話や通信をする仕組みとなっており、場所を移動すると接続する基地局がその都度変わってくる。そうしたスマートフォンの特徴を活かし、あらかじめ登録した場所周辺の基地局に接続しているかどうかをチェックしてWi-Fiを制御するのが、Wi-Fi Maticの仕組みだ。GPSと比べるとあくまで大まかな位置でしか判断できないという弱みはあるものの、スマートフォンの基本機能だけで使えるので、GPSを用いた場合と比べてバッテリ消費も大幅に抑えられるのがメリットだ。
Wi-Fi Maticは英語版のアプリであるため、使い方が難しいように思えるが、基本的には登録したいWi-Fiスポットに接続した状態で起動し、利用をオンにするだけと非常に簡単。これだけでも十分節電に役立ってくれるが、他にもWi-Fiをオン・オフする時間を設定したり、Wi-Fiに接続してからオフにするまでの時間、さらには位置情報を検索する間隔などを細かく設定して、一層の節電につなげることもできるだろう。バッテリ節約を重視するなら、ぜひ活用したいアプリだ。
>>「Wi-Fi Matic」のダウンロードはこちらから
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