ヤマハは4月17日、マイクとスピーカを独立させることで自然で快適な遠隔コミュニケーションを実現する、ウェブ会議用マイクスピーカシステム「YVC-1000」を発表した。発売は5月中旬。税別価格は12万円になる。
YVC-1000は、スピーカシステムとマイクで構成されるウェブ会議用のマイクスピーカ。従来一体型だったマイクとスピーカを別体にし、スピーカ部をディスプレイなど映像の前に置くことで、映像と音声の一体感を向上させた。
マイクとスピーカはマイクケーブルで接続され、最大5台までの増設が可能。オプションとして、拡張マイク「YVC-MIC1000EX」(税別価格:3万円)も用意されている。
スピーカの再生音をマイクが拾うことで発生するエコーを除去する「適応型エコーキャンセラー」、プロジェクタやエアコンなどのノイズを除去する「ノイズリダクション」、マイクに近い人と遠い人の音量を調節する「オートゲインコントロール」など、合計6つの音声処理技術を搭載し、高品質な遠隔コミュニケーションをサポート。使用前にスピーカ部にある「音叉ボタン」を押せば、室内に最適化した音響を調整する自動音響調整機能も備える。
USB、オーディオ入出力端子のほか、Bluetooth接続もでき、PC、ビデオ会議システム、スマートフォンなどとの連携が可能。NFCにも対応し、対応するスマートフォンとのワンタッチ接続もできる。
スピーカ部は高さ95mm×幅332mm×奥行き162mmで、重量約1.8kg。マイク部は高さ36mm×幅136mm×奥行き136mmで、重量約0.4kg。スピーカ部には外部スピーカ端子を備え、手持ちのスピーカと組み合わせての使用も可能だ。
ヤマハの代表取締役社長である中田卓也氏は「ヤマハでは約20年前にルータビジネスを開始した。その通信技術を私どもの強みである音の技術と組み合わせ2006年に会議システムに参入した。昨今、ウェブ会議システムの普及により、遠隔地との会議は一般的になりつつある。今後さらなる成長が見込めるこの分野の新モデルとして、今回のモデルを発表した。もともとの強みであるサウンドと20年来培ってきた通信技術を組み合わせ、新しいコミュニケーションを提案していきたい」と、この市場に寄せる期待を話した。
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