新しいセキュリティホールは毎日のように発見されている。今回見つかった最新のセキュリティホールである、「OpenSSL」暗号ライブラリのいわゆる「Heartbleed Bug」は、特にたちが悪い。
Heartbleedの影響を受けるのはOpenSSLの1.0.1と1.0.2ベータリリースだけだが、1.01は既に広範に導入されている。Secure Sockets Layer(SSL)とTransport Layer Security(TLS)はインターネットセキュリティの根幹をなしているため、このセキュリティホールは深刻である。
この脆弱性を突かれると、HTTPSを介して行われたクレジットカード決済の情報などのセキュアなメッセージの中身だけでなく、プライマリおよびセカンダリSSLキー自体も盗み見されてしまう可能性がある。理論的には、このデータを合い鍵として利用し、サイトがハックされたことを示す痕跡を全く残さずにセキュアサーバを迂回することが可能だ。
このバグは、OpenSSLの本質的な設計に起因する問題ではなく、実装の問題だ。つまり、プログラミングの過ちが原因である。1.01プログラムの問題については、既にOpenSSL 1.0.1gでフィックスが提供されている。1.02ベータシリーズの2つのバージョンについても、フィックスの開発作業が急ピッチで進められている。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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