ニコンイメージングジャパンは2月25日、ニコンFXフォーマットデジタル一眼レフカメラ「ニコン D4S」を発売すると発表した。市場想定価格は65万円、3月6日に発売予定だ。
D4Sは、フラッグシップモデル「D4」をベースに、AF(オートフォーカス)性能、画質、ワークフローと操作系、動画などを見直し完成度を高めたもの。
開発発表は1月7日に行われており、2月に行われたCP+でも参考出品されていたが、スペックの詳細は明らかになっていなかった。
AF性能は、プロフェッショナルの高度なカメラワークを想定し最適化したアルゴリズムを採用。撮影画面内に突然入ってくる被写体を正確に掴むAF初動と、被写体が高速で接近し、フレームいっぱいの構図になっても追従し続ける正確性を高めたという。
D4で定評のある「シングルポイントAF」「ダイナミックAF(9点、21点、51点)」「3D-トラッキング」「オートエリアAF」に加え、新たに「グループエリアAF」を搭載した。
ユーザーが選択したフォーカスポイント1点と、それを囲む上下左右4点を含む5点でグループ(面)を形成してピント合わせを行う。スポーツ選手や動物など、被写体が小さく、かつ高速で動きの予測がつきにくい状況でも、5点グループエリア内で被写体を捉えることでAFの背景抜けを防ぎ、狙ったシーンをより確実に撮影できるというもの。AF・AE追従で約11コマ/秒の高速連続撮影により撮影ワークフローの高速化を実現したとしている。
画質は、新画像処理エンジン「EXPEED 4」、新開発のニコンFXフォーマットCMOSセンサにより、従来よりも高い鮮鋭感と立体感、自然な肌のトーンを実現したという。常用感度域はISO 100からISO 25600となり、全域でさらにシャープなラインとざらつきの少ない美しい色を実現、オートホワイトバランスの精度も向上したとしている。
このほかにも連続撮影時の像ブレを抑え、像消失時間を短縮させることによりファインダの見えを改善したほか、グリップ形状とボタン類のレイアウトを改良するなど、よりスムーズでストレスの少ない操作性とワークフローを実現。プロフェッショナルが求める高度なワークフローを考慮し、改良を重ねることで利便性を高めた。
有線LAN通信では1000BaseT対応し、撮影後のPCでの編集をスピーディに行える「RAWサイズS」(12bit、非圧縮)も導入している。
動画では、1920×1080:60p/50pのフレームレートに対応。EXPEED 4により、全感度域(ISO 200-25600)でノイズを抑え、なめらかで豊かな階調表現が可能。また、「1920×1080クロップ」では特に鮮鋭感の高いクリアな映像を実現するとしている。
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