最初に知られるようになった3Dプリントによる銃は、射撃の信頼性が低いせいで話題に上らなくなったが、このほど同じく3Dプリントによる銃が新たに製作された。射撃にも問題はない。実際、この拳銃は動作不良を起こすことなく数十発を発射できるらしい。
両者の違いは何だろうか? それは、新しい銃がプラスチックではなく金属でできていることだ。
3Dプリントされたこの金属製の銃を製作したのは、テキサス州を拠点に3Dプリントサービスを手がける企業Solid Conceptsだ。同社は粉末金属を用いて、レーザー焼結処理で銃を製作した。銃のデザインはよく知られたM1911がベースで、33種類のステンレス鋼およびインコネルの部品でできており、ナイロン製のグリップには炭素繊維が編み込まれている。
Solid Conceptsはこの銃がすでに「50発の射撃に成功した」とアピールしているが、同社の目標としては、金属を使った3Dプリントがうまくいくことを証明する方に重きを置いているという。
Solid Conceptsでアディティブマニュファクチャリング(積層造形)担当バイスプレジデントを務めるKent Firestone氏は声明で次のように述べている。「われわれはこれが可能であること、この技術が3D金属プリントで銃を製造できるところまで来たことを証明している。そして当社は、これを合法的に行っている。実際、われわれの知る限り、米連邦銃器ライセンスを取得している3Dプリントサービスプロバイダーは当社だけだ。許可を持つ顧客が5日以内に固有の銃部品を必要とするならば、当社は提供できる」
最初に知られるようになった3Dプリントによる銃は、同じくテキサス州を拠点とする団体Defense Distributedが開発した。この銃は「Liberator」(解放者)という名称で、撃針として使われている釘と、金属探知器でこの銃を検知できるようにすることを唯一の目的とした6オンス(約170g)の鋼鉄を除き、すべてプラスチックでできていた。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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