角川ゲームスは9月26日、都内で「KADOKAWA GAME STUDIO MEDIA BRIEFING 2013 AUTUMN」を開催。そのなかで自社の開発スタジオとなる「KADOKAWA GAME STUDIO」の設立をはじめ、現在サービス中のPCブラウザゲーム「艦隊これくしょん」(艦これ)のPS Vita版となる「艦これ改(仮)」やアニメ化などを発表した。
自社の開発スタジオとなるKADOKAWA GAME STUDIOの設立については角川ゲームス代表取締役社長の安田善巳氏が経緯を説明。5年後や10年後を見通したとき、自らが主体となってゲームIPを創出することが重要であること。外側に向けて得意分野があると言えるように、得意分野を作りそのための技を磨いていくこと。そして時流や慣習にとらわれず、ゲーム会社としてのこだわりや信念を強く持つこと。この3つをフラグシップとして設立したという。
現在KADOKAWA GAME STUDIOでは4つのタイトルが進行中であるとし、第1弾タイトルがPS4/PS3/PS Vitaでのクロスプレイを実現した、2月22日発売予定のファンタジーシミュレーションRPG「NAtURAL DOCtRINE(ナチュラル ドクトリン)」、第2弾タイトルがPS Vita版「艦これ改(仮)」となっている。
「艦これ」はDMM.comとの共同開発によるPCブラウザゲームで、旧日本軍の駆逐艦や軽巡洋艦、重巡洋艦を擬人化した艦娘(かんむす)を編成や育成して楽しむ内容。登録者数が90万人に迫るという人気タイトルとなっている。
PS Vita版「艦これ改(仮)」については、先日のソニー・コンピュータエンタテインメントジャパンアジア(SCEJA)のプレスカンファレンスの映像のなかで一瞬だけ登場し話題となっていたが、この日正式にリリースを発表した。発売は2014年を予定し、パッケージ版とダウンロード版で販売予定。価格は未定となっている。
PS Vita版のプロデューサー兼ディレクターを務める角川ゲームスの田中謙介氏は、本作についてもともと立ち上げのときからコンシューマー版での製作を視野に入れていたと明かし、実際にPCブラウザ版と平行して開発を行っているという。内容についてはブラウザ版と共通軸のもとに製作するとし、「最上における最上改ぐらいの改に思っていただければ」と独特な表現で説明した。
アニメ化に際しては角川書店常務取締役の安田猛氏が登壇。「メカ少女ものの作品はいろいろあるが、『艦これ』は独特のデザインフォーマットがあり魅力的」と説明。現段階では具体的なことが何も決まっていないとしているが、キャストについてはゲーム版の声優を継承する方針でいるという。
このほか、SCEJAと角川ゲームスによるユーザー参加型共同プロジェクト「Project Discovery」について、第2弾となる「2nd Season」の募集が9月26日より開始することや、第1弾のプロトタイプ版を2014年春に配信する予定であることを発表。また「NAtURAL DOCtRINE」についてはPVやスクリーンショットなどを公開した。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス