GMOメイクショップは9月19日、ネットショップ構築サービス「MakeShop」で、ネットショップの商品発送や在庫管理などを代行する物流サービス「MakeShop for フルフィルメント」を開始することを明らかにした。
MakeShop for フルフィルメントは、流通機能全般を一括して請け負うアウトソーシングサービス(3PL)との連携により、MakeShopを利用するネットショップの発送業務を代行するサービス。
ネットショップに商品の注文が入ると自動的に受注情報が3PLに送信され、商品の梱包、伝票作成、発送といった一連の発送処理がシームレスに行われる。受注から発送、顧客への商品引き渡しまでの一連のプロセスが効率化され、時間が大幅に短縮されるため、最短で受注した当日に商品を顧客に届けることができるという。
また、保管倉庫のスペース、検品、ピッキング処理など、店舗運用や要望にあわせてサービス内容を細かくカスタマイズできる。
「我々はECのトータルプラットフォーム。集客、カート、管理ツールといったものは川の真ん中でしかない。GMOメイクショップでは川上と川下も含めて全部をカバーしていく」——GMOメイクショップ代表取締役社長の向畑憲良氏はこのように語る。
向畑氏が「川上」「川下」と語るのは、商品の仕入れを実現する、メーカーや流通の機能、そして購入者に対して商品を配送する物流の機能のことだ。商品を仕入れ、ECプラットフォーム上で販売し、商品を購入者に届ける——単にECプラットフォームを提供するのでなく、ECに関わるさまざまな業務をトータルで提供することがこれからの同社の狙いだという。
既報の通りもしもとサービスを連携。ドロップシッピングの仕組みを利用してECサイトの仕入れ先を拡充するという川上の施策を実施。そして今回の川下の施策を発表するに至った。向畑氏によると、今後も川上、川下の施策は複数予定されているという。
GMOメイクショップは2004年の設立(当時の社名はメイクショップ)で、MakeShopで開設されている店舗数は現在2万2000店舗。流通総額は1000億円超となっている。ブラケットの「STORES.jp」やBASEの「BASE」など、気鋭のECサイト構築サービスも登場しているが、向畑氏は「未踏領域はまだまだある」と自信のほどを語った。
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