中国のインターネットが現地時間8月25日に攻撃を受け、多くのサイトがダウンした。高い能力をもつハッカー集団または個人による攻撃の可能性があると、セキュリティ専門家はみている。
The Wall Street Journal(WSJ)の記事によると、25日の攻撃は、中国政府いわく「.cn」ドメインを狙った過去最大の分散型サービス拒否(DDoS)攻撃だという。またセキュリティ企業CloudFlareからの情報として、攻撃は最大4時間にわたって続き、.cnドメインの多くのサイトがダウンしたと伝えている。影響を受けたサイトの一部は、主にページの一部がキャッシュに保存されていたことから、攻撃中もアクセスが可能だったという。
中国政府が管轄するChina Internet Network Information Center(CNNIC)は声明の中で攻撃の事実を認め、これまで中国が受けた中で最大規模のものだったと述べている。CINICは現在サービスを徐々に復旧させており、今後は同様の攻撃から保護するべく、.cnトップレベルドメインのセキュリティ向上に取り組むという。
現在のところ、中国ドメインを攻撃した犯人は不明だ。しかし、CloudFlareの最高経営責任者(CEO)Matthew Prince氏はこの件に関する声明の中で、高い能力をもつハッカー集団が.cnをダウンさせた可能性がある一方、「個人によって行われた可能性もある」と述べている。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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