コイニーは8月6日、コイニーが提供するスマートフォン決済サービス「Coiney」の決済手数料を、現在の4.00%から3.24%に値下げすると発表した。8月21日0時0分以降の決済で適用する。
あわせて、入金の期間や頻度を変更。これまで毎月月末1回としていた入金を、最大月6回までできるように変更する。ユーザー側で特に手続きなどをする必要はない。
また9月中旬からは、一部のユーザーの店舗に対して、Coiney対応のレシートプリンターの提供を試験的に開始する。現在レシートはメールでのみ発行しているが、決済の場で紙の明細書を渡すことが可能になる。レシートプリンタの一般販売の時期や価格については追って案内するとしている。
米国発のスマートフォン決済サービス「Square」が、5月に決済手数料3.25%で日本の市場に参入して以降、競合サービスである楽天の「楽天スマートペイ」も手数料を4.9%から3.24%に変更。PayPal Hereも同じく3.24%に変更しており、手数料での競争については、3.24%~3.25%で落ち着いたところがある。
一方で入金のスケジュールを見ると、Squareや楽天は翌日入金(楽天は楽天銀行に限定して翌日入金)、Coineyは今回の変更により従来よりも入金までの期間は縮んだものの差はある。しかしCoineyでは「オープン化」をうたい、SDK提供に向けた事前登録を進めている。今後は手数料以外のサービスや機能といった面で、各社の特徴が出てくることが予想される。
今回の発表について、コイニー代表取締役の佐俣奈緒子氏から、コメントを得ることができた。まず今回の手数料変更の意図は、「より使いやすいサービスとしてCoineyを選んで頂けるように考えた」という。また、Squareの3.25%という手数料については「意識したかどうかというと、正直意識はしている。ただし、向き合うべきは民間最終消費支出の50%以上を占める現金市場。きちんとユーザーと向き合って、良いサービスを提供していく」(佐俣氏)とした。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」