ヤフーは7月9日、スタートアップ企業への投資、育成を手がけるMOVIDA JAPANと共同で社内ベンチャー制度「スター育成プログラム」を開始する。
スター育成プログラムは、社員個人もしくは社員による有志のチームが、現在の業務から完全に離れて新しいアイデアやビジネスプランに取り組むことができる社内ベンチャー向けのプログラム。
2012年4月以降、「爆速」のキーワードを掲げ、次々に社外との連携を進めてきたヤフー。
一方で社内発のサービスを振り返るとクラウドソーシングサービスの「Yahoo!クラウドソーシング」、チケッティングサービス「PassMarket」などを提供するものの、爆発的なヒットとは言い難い状況だ。ヤフーでは、「市場の中で評価されるのはメガヒット。社内だけでなく、ベンチャーとも交流して、新しいものを生み出したい」と今回のプログラムの意図を語る。
ヤフー社内で選抜されたチームは、MOVIDA JAPANのインキュベーションオフィス「The Startup DOJO」で、入居するスタートアップ企業と同じ環境下でサービスを開発。MOVIDA JAPANによるメンタリングや起業家との切磋琢磨を通じて、イノベーションを起こすサービスの創出を目指す。
プログラムの第1期チームは、8月に開催するヤフーの社内向け開発イベント「Hack Day」で選抜し、9月1日より実際にプログラムを開始する。また、2014年2月には「Open Hack Day」を開催する予定。Open Hack Dayの詳細は未定だが、ヤフーの社員以外もプログラムに参加できるよう調整中だ。
なお、MOVIDA JAPANの代表取締役社長兼CEOの孫泰蔵氏は、ソフトバンク代表取締役社長でヤフー取締役会長の孫正義氏の実弟にあたる。ソフトバンクグループが海外でベンチャー投資を進めているため、このプログラムに孫正義氏が関わっているかどうかについては、「直接的には関係ない」(ヤフー)としている。
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