靴を中心としたECサイト「LOCONDO.jp」を手がけるロコンドは5月22日、アパレル商品の販売を本格化する。5月22日より、スペインAbasicの「Desigual」、クロスカンパニーの「earth music&ecology」「E hyphen world gallery」の3ブランドを追加する。
Desigualは2012年に東京・原宿、2013年3月に大阪・心斎橋に旗艦店を立ち上げているが、国内のファッションECサイトに進出するのはこれが初めてとなる。Desigualとロコンドは、今後マーケティングなども共同で展開する考え。
ロコンドは2010年に創業(当時の社名はジェイド)し、2011年2月より靴専門のECサイトを開始した。LOCONDO.jpは、全品送料無料かつ30日間返品無料、コンシェルジュによる相談に対応、1000ブランドの品ぞろえ、14時までの注文で当日発送といった特徴を持つ。返品交換を無料にすることで、「買ってから選ぶ」というコンセプトを打ち出している。
返品率は30%ほど。同様のコンセプトを持つECサイトとしては、米Amazon.com参加のZapposがあるが、同社の返品率は約38%とも言われており、これより低い数字だという。現在の会員数は30万人。
立ち上げ直後に東日本大震災が発生し、業績面では厳しい状況が続いたが、2012年秋冬からは取扱高も大幅増加。2011年度約12億円だった取扱高は2012年度には約35億円まで成長。この4月~5月については、前同月比160%以上の成長を見せているという。
これについてロコンド代表取締役の田中裕輔氏は、「オープン当初はテレビCMを展開して、ロコンド自体の知名度は上がったが、どんなサービスかというところまで認知されなかった。最近ではテレビでの紹介、プロモーションなどで『買ってから選ぶ』というコンセプトが認知されてきた。また、並行して取り扱うブランドも増えたのが成長要因」と語る。
同社では、2011年7月にバックや財布の販売を開始。この3月からは時計やアクセサリーの販売も本格化。アパレルに関しても一部ブランドに限定して開始していたが、今回ブランド数を増やして本格展開するに至った。ロコンドでは2013年度の取扱高60億~70億円、2014年度の取扱高100億円を目指すとしている。
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