Googleは、ブラウザベースのアプリケーションにもそうでないソフトウェアと同等の機能を持たせるため、「Chrome」で動作しているウェブアプリケーションにプログラマーがプッシュ通知できるようにした。
Googleは米国時間5月9日、「Google Chrome」および同ブラウザベースのOS「Google Chrome OS」でプッシュ通知機能を利用できるサービス「Google Cloud Messaging for Chrome」(GCM)の提供を開始した。Googleで製品マネージャーを務めるMark Scott氏は、同サービスをブログ投稿で発表した。
この技術により、株価のアラートやニュース記事など、ブラウザでのアクションを呼び出すメッセージをサーバが送信できるようなる。このサービスを利用すると、開発者のサーバがGoogleのGCMサーバにメッセージを送信し、GCMサーバはChromeと通信し、Chromeは開発者のChrome拡張機能またはChromeアプリケーションと通信し、そこで通知をポップアップ表示したり特定のウェブページを開いたりといった適切なアクションを実行する。
「皆さんのメッセージは(中略)ほぼリアルタイムでChromeに送られる」とScott氏は述べている。ただし、サービスを動作させるにはユーザーがChromeにログインしていなければならない。
回りくどい通信方法のように聞こえるかもしれないが、これはつまりウェブアプリケーションがサーバを何度もポーリングしてアラートの有無を確認する必要がないということだ。サーバのポーリングは、帯域幅やバッテリの電力を浪費するとGoogleは主張している。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」