[ウェブサービスレビュー]シンプルなダミー画像を生成できる「DummyImage.com」

Russell Heimlich
内容:「DummyImage.com」は、ダミー画像を生成してくれるジェネレータだ。ウェブサイトやワイヤフレームの制作においてダミー画像が必要な時、数値を入力するだけで必要なサイズの画像を手軽に得ることができる。

 「DummyImage.com」は、ダミー画像を生成してくれるジェネレータだ。ウェブサイトやワイヤフレームの制作においてダミー画像が必要な時、数値を入力するだけで必要なサイズの画像を手軽に得ることができる。

 使い方は、サイトのトップページにある入力欄に、横×縦のサイズ、背景色、文字色および画像フォーマット(png、gif、jpg)を入力するだけ。出力された画像はローカルに保存することも可能だが、「dummyimage.com/600×400/000/fff」といった具合にURLにパラメータをつけて呼び出すこともできるので、オンラインで利用するのであればそのままImgタグで読み込んで使うこともできる。

  • 「DummyImage.com」トップページ。ソースコードの配布も行っており、本サービスをベースにしたダミー画像ジェネレータは多い

  • サイズ、背景色、文字色をそれぞれ指定する。色についてはパレットからの指定も可能。パラメータはそのままURLの文字列として使用される

  • フォーマットはpng、gif、jpgの3種類から指定できる

 本サービスの利点は、かなり細かい条件指定に対応することだ。例えば画像サイズであれば、具体的なピクセル値で指定するだけでなく、例えば幅が640ピクセルで横と縦の比率が4対3という場合、「640×480」のかわりに「640×4:3」と指定することもできる。書式を覚えてしまえば、いちいち計算しなくて済むのは便利だ。

 また、レクタングルやスカイスクレーパーなど、広告バナーでよく用いられる定型サイズを指定したければ、「180×150」ではなく「rectangle」、「120×600」ではなく「skyscraper」といった具合に名称で記述することもできる。このあたりは英語であるがゆえに若干理解しづらい場合もあるが、サイト上にこれら名称とサイズの一覧表があるので、名前の確認と設定が同時に行えるのは便利だ。

 ネックとなるのは画像上に表示される説明テキストに日本語が使えないことで、例えば「ダミー」などと表示したくても文字化けしてしまう。現実的には英語で「Image」「Dummy」といったテキストを入れるか、あるいは画像サイズを表示することになるだろう。また他サービスのように、著作権フリーの写真画像をダミー画像に使う機能もない。機能豊富というわけではないが、老舗サービスで信頼性も高いので、長所と短所を理解したうえで利用するのがよさそうだ。

  • 画像上に表示される説明テキストは日本語には非対応。アルファベットか数字での記載となる。なお空欄にしておくと画像サイズが表示される

  • 広告バナーはサイズの一覧表が用意されており、ワンクリックで指定できる

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