Bluetooth 4.0をWindows 8がサポート、歯みがき指導やスポーツなど多彩な用途

怒賀新也 (編集部)2012年11月08日 16時35分
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 無線技術であるBluetoothの開発を手掛ける事業者団体「Bluetooth Special Interest Group(SIG)」は11月8日、先日発売されたWindows 8が、消費電力の低さを特徴とするBluetooth 4.0をネイティブサポートすると発表した。歯みがきやゴルフの指導などさまざまなアプリケーションを開発できるBluetoothの新たな仕様「Bluetooth Smart」を、多様な機器に搭載することで普及を促進できると期待している。

Bluetooth SIGのスーク・ジャワンダCMO
Bluetooth SIGのスーク・ジャワンダCMO

 来日したBluetooth SIGのスーク・ジャワンダCMO(最高マーケティング責任者)は「Bluetooth 4.0の革新性は消費電力の低さ」と指摘した上で、従来型のBluetoothとの違いを説明した。

 Bluetoothが初めて提供されたのは2000年。動画や音声のストリーミングやスピーカーなど、容量の大きい通信向けには今後も従来型Bluetoothが向いているという。一方、医療用端末やフィットネス用途など、ほんのわずかなエネルギーで少量のデータを送信するセンサー機器向けに、Bluetooth 4.0を搭載するBluetooth Smartを展開する。

 さらに、従来型BluetoothとBluetooth Smartの両方を接続できる機器を「Bluetooth Smart Ready」と定義。iPhone 4Sを皮切りに、MicrosoftのSurfaceなど様々な端末がBluetooth Smart Ready機器として提供されている。

 この日の発表で、Windows 8が動作するBluetooth 4.0対応製品は、いずれもBluetooth Smart Readyとして機能することが分かった。

Bluetooth とBluetooth SmartおよびBluetooth Smart Readyの関係
BluetoothとBluetooth SmartおよびBluetooth Smart Readyの関係

 「例えば、Bluetooth 4.0搭載の歯ブラシが提供されている。親が子どもにこの歯ブラシを使わせると、歯みがきの時間、頻度、ブラッシング圧力、磨き残しの有無といった情報が自動でタブレット端末に送信される。親はタブレット端末でそのデータを分析し、歯みがき指導をする」(ジャワンダCMO)

 これまでPCやオーディオ機器での利用イメージが一般的だったBluetoothが、アプリケーション開発ができるようになったことで一気に日常のさまざまな場面に広がりつつあるようだ。

 「スマートフィットネス」も急速に広まっている。ナイキはチップを靴底に搭載したランニングシューズを開発。シャツにもセンサをつけることで、人の心拍数の計測、ヨガにおける体の曲がり具合、消費カロリーといったさまざまな情報が分かり、それをBluetooth Smart Ready機器で接続したテレビで確認できるという。

靴底にチップを搭載したナイキのランニングシューズ
靴底にチップを搭載したナイキのランニングシューズ

 Bluetooth 4.0対応の製品やサービスを開発した企業には、ナイキ、Samsung、パナソニック、任天堂、ソニー、Fordがあり、最近になりMicrosoftが加わった。大手企業の参加により、Bluetooth 4.0を利用し、消費者の日常生活を変えるような端末やソフトウェアを開発するエコシステムができつつあるとジャワンダ氏は強調した。

 なお、Bluetooth SIGは電気通信、コンピュータ、自動車、工業オートメーション、ネットワーク業界のリーダー企業で構成されている。「プロモーター」としてEricsson、Intel、Lenovo、Microsoft、Motorola、Nokia、東芝が参加。計1万7000以上のメンバー企業が参加している。

 Bluetooth対応機器は現在世界で90億台。今後、Bluetooth Smart対応端末の増加により、Bluetooth SIGは2017年までに累計で270億台に増加すると見込んでいる。

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