キヤノンは9月19日、コンパクトカメラPowerShotシリーズ5機種を発表した。9月27日より順次発売する。
F1.8レンズやキヤノンコンパクト史上最速AFを搭載した「PowerShot G15」とWi-Fi機能を搭載した「PowerShot S110」、光学50倍ズームレンズを搭載した「PowerShot SX50 HS」、手のひらサイズで光学30倍ズームレンズを搭載した「PowerShot SX500 IS」、単3電池駆動で光学16倍ズームを備えた「PowerShot SX160 IS」の5機種がラインアップする。
PowerShot G15は、F1.8-F2.8の大口径光学5倍ズームレンズを搭載。28-140mm相当の光学5倍ズームながらも、F1.8-F2.8と広角端から望遠端まで明るいレンズを搭載している。また、最短で1cmのマクロ撮影も可能だ。
有効画素数は約1210万で、新たに開発した1/1.7型キヤノン製高感度CMOSセンサと高性能映像エンジンDIGIC 5により、常用ISO感度は最高ISO 12800まで向上した。これにより、暗いシーンや動いている被写体の撮影時においてもノイズやブレを抑えて撮影できるとしている。
AFは0.17秒で、従来機種「PowerShot G12」に比べて約53%短縮。キヤノンコンパクト史上最速のAF性能を実現したという。これはAFアルゴリズムの改善や、撮像素子からのデータ読み出し速度の向上によるもので、AF性能の高速に伴い、撮影タイムラグは従来機種の0.40秒から0.22秒へと大幅に短縮したとしている。高速連写は約10枚/秒。
PowerShot S110は、「薄暗い居酒屋でもいい画が撮れるカメラを作れ」というコンセプトの元に誕生した「PowerShot S100」の後継機だ。さらに画質やデザイン性、静電式タッチパネルにより操作性を向上させた。また、新たにWi-Fiを搭載。「カメラアクセスポイントモード」により、PowerShot S110で撮影した画像をiOSやAndroid搭載の端末に送信することもできる。さらに、スマートフォンとの連携により、撮った写真にスマートフォンのGPS情報を付加する「GPSモバイルリンク」機能も備えた。
PowerShot SX50 HSは、光学50倍ズームで1200㎜、プログレッシブファインズームで2400㎜という超望遠ズームレンズをコンパクトデジタルカメラに凝縮した。キヤノンの1200mmのEFレンズ(生産終了)といえば、16Kgもの重量がある高価な単焦点レンズで、980万円もするものだった。それを手軽に持ち運べることを目指したという。
PowerShot SX50 HSは、従来機種「PowerShot SX40 HS」より1枚多い3枚の「UDレンズ」を使用。高倍率化に伴う色収差を補正できるとしている。
価格と発売時期は下記のとおり。
製品名 | キヤノンオン ラインショップ価格 | 発売時期 |
---|---|---|
PowerShot G15 | 5万9980円 | 10月中旬 |
PowerShot S110 | 4万9980円 | 10月中旬 |
PowerShot SX50 HS | 5万9980円 | 9月27日 |
PowerShot SX500 IS | 2万9980円 | 9月27日 |
PowerShot SX160 IS | 1万9980円 | 9月27日 |
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