Microsoftは「Windows Phone 8」のソフトウェア開発キット(SDK)を「2012年夏」の間に提供すると約束していたが、それが「2012年内」に変更された。
Microsoft関係者は米国時間9月5日、「Windows Phone Developer」ブログへの投稿で、この延期された、新たな提供時期について認めた。完全なSDKの提供予定時期は、Microsoftが「Windows Phone 8」をリリースする時期と重なっている。筆者の情報筋によると、Windows Phone 8のリリース日は10月29日だという(Microsoftは10月29日という日付をまだ正式には認めていないが、筆者はこのリリース日が正しいことを非常に強く確信している。筆者の意見にどれほどの価値があるのかは分からないが)。
Microsoftは来週の9月12日、公開済みアプリを持つ現行の「Windows Phone」開発者に対して詳細な指示を公表することにより、ほぼ完成したWindows Phone 8 SDKを一見したところ今後数週間以内に入手可能とするための申し込み方法を明らかにする予定だ。しかし、SDKを入手できる開発者の数には「限りがある」、と関係者は警告している。一般向けの完全なWindows Phone 8 SDKは、Windows Phone 8のリリースまで公開されない予定だ。
Microsoftは2012年に入ってから、Windows Phone 8 SDKのプライベートビルドを少数の社外開発者向けに公開している。そのSDKの初期バージョンが2012年夏に流出した。
開発者は新しいSDKを強く要求している。なぜなら、Microsoftは現在の7.xバージョンと次期Windows Phone 8 OSリリースの間で、深い部分に関わる大規模な変更をWindows Phone OSに加えたからだ。Microsoftは現在、Windows Phone 8 OSの内側でWindows 8のコア部分を使っている。次期Windows Phone 8 OSには、マルチコアサポートや近距離無線通信(NFC)のサポート、暗号化を含む多数の新機能が含まれており、その大半は多くの開発者が利用したいと思うものだ。
Microsoftは、さまざまな開発者ツールおよびテクノロジがWindows Phone 8と連携する方法にも変更を加えている。そのことも、開発者がSDKの入手に関心を抱く要因になっている。
とはいえ、MicrosoftはWindows Phone 7.xアプリがWindows Phone 8で動作することを保証している。
Microsoft関係者は、Windows Phone 8 OSの完全な機能セットはまだ公開しないと述べ、その公開日は明示しなかった。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したもので す。
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