「プロのブロガー」として、好きな場所で好きな時に、好きなことを好きなように書いて生活しているという著者。しかし、今のライフスタイルを獲得するまでには、決して平坦とは言えない苦労と努力を重ねている。逆境をも乗り越えてきたからこそ発信できるメッセージは、理想のライフスタイルの実現を躊躇している人に、一歩踏み出す勇気を与えてくれる。
タイトルに「ノマドワーカー」とついているが、立花氏の場合、ノマドという言葉から想像する「カフェなどで優雅に自由に仕事をしている人」というイメージとは少々違うようだ。本書では、今の仕事、これまでの仕事、家族、生活といった自身のことを赤裸々に語っている。ここまでプライベートをさらけ出してもいいものかと心配になるほどだ。それが、著者の覚悟を表している。
ブログの運営方法、ライフログの取り方、SNSの利用の仕方など、テクニカルな話も充実しているのだが、そうした細かいテクニックの話よりも、圧倒的な著者の「思い」が印象に残る本だ。どれほど苦しい状況であっても、自分がやると決めたことであれば前に進み、夢を叶えることができるという思いは、今の状況に漠然とした不安を抱えている人や夢を叶えたいと思っている人の背中を押すだろう。
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