サイバーエージェント、子会社のVOYAGE GROUPの株式をファンドに譲渡

 サイバーエージェントは5月14日、同日に開催された取締役会において、連結子会社のVOYAGE GROUPの株式を、ポラリス・キャピタル・グループが管理・運営するポラリス第二号投資事業有限責任組合に譲渡することを決議した。

 VOYAGE GROUPは、メディア事業、リサーチ事業、アドテクノロジー関連事業、スマートフォン関連事業など、子会社18社を束ね、多様にビジネスを展開している。

 サイバーエージェントでは、これまでVOYAGE GROUPの株式を、発行済株式総数の72.7%にあたる1万5239株を保有していたが、そのうち1万3000株を譲渡。これにより、サイバーエージェントの保有株式数は10.7%となる2239株となる。契約締結日は5月31日、株式譲渡は6月15日にそれぞれ行う予定。

 今回の株式譲渡は「選択と集中」という観点から決定したとしている。また、関係会社株式の売却益が約8億円発生するとし、2012年9月期の特別利益に計上予定だが、当期純利益への影響が軽微のため、2012年9月期連結業績予想の修正は行わないとしている。

 またVOYAGE GROUPも同日開催した取締役会で、マネジメント・バイアウト(MBO)の一環としてポラリス・キャピタル・グループが運営するファンドを通じ、親会社であるサイバーエージェントが所有する株式の一部を譲り受けると発表。数年以内のIPOを見越しての動きという。またサイバーエージェントの連結子会社ではなくなるものの、従来と同様の良好な関係を継続することを前提としたものとしている。

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