はてなは3月13日、ソーシャルブックマークサービス「はてなブックマーク」で提供する「はてなブックマークボタン」について、同ボタンで取得した行動情報の第三者への送信を停止したと発表した。午後4時時点でサービスを停止しているが、環境によっては、変更が反映されるまでに最大24時間かかることがあるとしている。
はてなブックマークボタンは、はてなブックマークのコメントを読んだり、ブックマークを追加したりできるブログパーツ。はてなブックマークボタンのヘルプページにて、2011年9月1日より興味関心に基づく広告の掲載を目的とした行動情報を取得し、マイクロアドに送信していた。
しかしその際、通常はてなブックマークの機能変更などをアナウンスする「はてなブックマーク日記」にて送信の事実や無効化(オプトアウト)の方法を告知せず、「はてなブックマークボタンの作成・設置について」「はてなブックマークボタンを表示する」の2つのページのみで告知していた。
ただし、一部のウェブメディア等のドメインについては、行動情報の取得を除外している。これについては、ボタンの設置を依頼するやりとりの中で、行動情報の取得除外を希望したサイト運営者に対して、除外設定をしていると説明している。リストにはCNET Japanも含まれるが、2011年8月下旬にはてなからその旨の連絡が届いている。
(追記:CNET Japanと姉妹紙のZDNet Japan、builderは行動情報取得に関して拒否の回答をしている)
これらに気付いたユーザーが、ブログやTwitterで「ボタンを導入したサイトに対する十分な通知がなく、行動情報を取得する機能を追加したのではないか」「ボタンを導入したサイトの閲覧者に対して、事前の承諾なしに行動情報を取得して良いのか」といった声が上がり、騒動になっていた。
今回の騒動に対してはてなでは「皆様からのご意見を真摯に受け止め、今後は重要なお知らせについて、ユーザーの皆様に告知するよう徹底します。また、はてなブックマークボタンからの第三者への情報提供を行いません。」とコメント。はてな代表取締役社長の近藤淳也氏も、はてなの公式ブログにて「はてなブックマークを愛していただいている皆さまに不安を与えることとなり、大変申し訳ありませんでした」とユーザーに対する謝罪のエントリーを掲載している。
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