「中単三千」は、中国語の基本単語3000語を覚えるための学習アプリだ。「文字」「意味」「音」のさまざまな組み合わせによる覚え方によって、実践的な語彙力を身に付けられる。本当の基本単語のみを扱っているため、中国語の初学者向けと言える。
「語彙力UP」「声調を学ぶ」「音から学ぶ」という3種類からメニューを選択して学習する。まずは、語彙力UPから始めるのがいいだろう。10のレベルに分かれているので、目的のレベルをタップし、一度に学習する問題数を設定してテストを開始する。回答時間は10秒、20秒、30秒から選択できる。問題は4択となっており、回答をタップするとその場で正誤判定が表示され、単語の音声が流れる。最後まで回答すると正誤一覧が表示される。各単語の右に表示されているオレンジ色の矢印をタップすることで、例文を確認できる。
各単語には、HSKおよび中国語検定の難易度が示されているので、試験対策学習の際にはこれを目安にすることもできる。また、自分でタグを設定して特定のタグ別に学習することができるので、試験対策だけでなく自分で付けたタグをもとに集中して覚えたい分野の単語だけを抽出するといった使い方もできる。
声調学習のパートでは、選択肢を4択または9択に設定して学習する。4択の場合は単語の声調の組み合わせが4つに絞られるが、9択の場合、一文字ごとに声調を選択する必要があるため、難易度はグッと高くなる。しかし正確に声調を覚えるためには、9択に挑戦するのがよさそうだ。
最後の「音から学ぶ」学習パートでは、単語の音を聞いてその声調と意味を回答する。漢字から、なんとなく意味を推測できてしまうテストとは異なり、正確に音を聞き分けて意味を答えなければならないので、最も実践に向いた学習方法と言えるだろう。
そもそも、子どもが言語を覚える過程では、文字を見て覚えるよりも音を聞いて覚える方が先なのだから、音で覚える学習方法はより中国語ネイティブに近い覚え方ではないだろうか。さらに、漢字を日常的に使用している日本人が中国語と日本語とでは異なる意味で使われている漢字に惑わされずに中国語を覚えるには、「音で覚える」ことはかなり有効に違いない。
例文の音声も欲しいところだが、これだけの要素が盛り込まれて170円という金額を考えると、多くを望みすぎというものだろう。中国語の基礎固めの一つとして取り入れることをお勧めする。
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