ミクシィは2月23日、ソーシャルギフトサービス「mixiバースデー」の提供を開始した。
mixiバースデーは、mixi上の友人たちが、共同で誕生日の友人にお祝いを贈れるサービス。スマートフォンおよびフィーチャーフォンで利用できる。
サービスの開始に合わせて、mixiでは友人の誕生日前日に、お知らせが表示されるようになる。お知らせを経由してmixiバースデーのページにアクセスすると、デコレーション用のデジタルコンテンツを組み合わせて友人たちで1つのバースデーケーキを作成し、コメントとともに贈ることができる。
ケーキを作成したり、ほかの友人が作成したケーキにデコレーションを追加した際、誕生日の友人と共通の友人には、「友人が誕生日の友人のためにケーキを作成した」という旨の通知がなされる。
誕生日を迎えたユーザーは、その誕生日の夜にmixiから通知を受け取り、日付が変更する頃に友人らが作成したケーキとメッセージを閲覧できるようになる。
サービスの運営は、博報堂DYメディアパートナーズとミクシィが共同で設立したフレンゾが担当する。フレンゾは、これまでミクシィ年賀状のサービスを運営してきたが、そこで得た知見をもとに、ソーシャルギフト事業を展開していくという。「ミクシィ年賀状を通してソーシャルネットワーキングサービスの中でBtoCtoCのモデルができると思っている」(フレンゾ代表取締役社長の佐藤圭太朗氏)。「2011年のミクシィ年賀状では『友達がどんな年賀状を受け取った』という情報を通知するようにしたところ、モバイルでは通常の導線に比べて、4.7倍の購入率を達成した。このようなノウハウを投入していく」(フレンゾ取締役COOの増澤晃氏)
当初はギフトとしてデジタルコンテンツのみを提供する。価格は無料のものから300円程度、平均では20~30円程度のものをそろえる。決済にはmixiで利用できる仮想通貨「mixiポイント」を利用する。
今後春に向けては、年賀状同様に住所を知らない友人にも実際の商品を贈る機能も提供していく。「年賀状のノウハウを使って物販をすること自体はすぐできる。だが、すぐにやるのが正解でないと考えた。ソーシャルギフトというツールを提供したいのではなく、友人を祝う気持ちがギフトになることが重要」(増澤氏)。「もともとギフトをやれたらいいという話はあったが、いきなりサービスをドンと置いたところで利用しない。年がら年中コミュニケーションが生まれるライフタイムイベントといえば誕生日だった」(ミクシィ ソーシャルプラットフォーム統括部 プラットフォームサービスグループ マネージャーの真弓貴博氏)
具体的なパートナーなどは現時点で明らかにされていないが「もらったユーザーが『ほっこりする、センスがいいね』と思えるものにしたい。それを写真に撮って、ボイスに投稿したくなるかを軸にする」(増澤氏)。ミクシィ年賀状では「1秒に1.5枚が売れた」(増澤氏)と好評だった無料のスポンサード年賀状があったが、同様の仕組みをギフトにも取り入れるという。
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