日本通信販売協会がこのほど発表した2011年度の「インターネット通販利用者実態調査」の結果によると、PCインターネット通販の利用頻度が年々上昇していることが明らかになった。
とくに「週3回以上」利用するユーザーは年々右肩上がりに増加しており、2008年が3.6%、2009年が5.1%、2010年が6.4%で、2011年は前年より0.9%増の7.3%となった。年代別にみると、20代で「週3回以上」の割合が高く、10%を超えることがわかった。
購入商品を認知した情報源と、購入のきっかけとなった情報源では、ともに「クチコミサイト」が最も多く、認知は前年比17.7%増の36.9%、購入は前年比11.5%増の31.6%となった。認知で2010年のトップだった「メールマガジン」は、前年比4.5%減の26.3%で、クチコミサイトよりも10%低い結果となった。事業者から送られる情報よりも、CGM的な情報を重視する傾向が高くなっていると分析している。
ネット通販での購入品のトップは「本・雑誌・コミック」で、購入率も50.2%と、依然としてネット通販の主力商品であることが明らかになった。2位が「食料品/飲料(アルコール類を除く)」で38.5%、3位「レディースファッション・靴」で27.3%となっている。デジタルコンテンツ(ダウンロードコンテンツ)の購入率は、「PCから」が前年とほぼ同じの19.6%、「携帯電話から」が前年比3.9ポイント増の22.3%だった。購入コンテンツのほとんどが「音楽コンテンツ」となっている。
ネット通販利用者が(スマートフォンも含む)モバイル通販を利用した割合は、前年比4.2%増の24.3%。スマートフォンによる通販の利用率は32.8%だった。スマートフォン保有者の約15%が、スマートフォン購入後にPCやスマートフォン、携帯電話でのネット通販利用が増えたと回答していることから、スマートフォンの普及増加が今後の通販利用にも影響するとみられる。
調査は10月29日に、1月以降にPCインターネット通販で買い物をした関東1都3県の20~59歳の男女を対象にウェブアンケートで実施。サンプル数は2000。
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