ディーツー コミュニケーションズ(D2C)は1月、7月、10月にモバイル利用動向を調査、フィーチャーフォンユーザーとスマートフォンユーザーの1年を通じたプロフィールの変化をまとめたレポートを12月21日に発表した。レポートによれば、フィーチャーフォンユーザーの男女比はほぼ50%ずつで、1年を通してすべての年代で大きな変化は認められなかった。
スマートフォンユーザーでは、1月時点で男性67.1%、女性32.9%であったのに対し、10月時点で男性61.7%、女性38.3%となり、女性の比率が増加した。1月と10月を男女別年代別で比較すると、「男性40~49歳」が10.9%→13.8%、「女性20~29歳」が9.3%→13.9%、「女性30~39歳」が9.7%→11.2%で増加している。
ユーザーの職業別内訳を1月と10月で比較すると、フィーチャーフォンでは「専業主婦」の比率が20.2%→21.4%と増加する一方で、「会社員(技術系)」が11.1%→9.6%、「会社員(事務系)」が11.7%→9.7%と減少した。スマートフォンでは「専門・大学生」が7.9%→14.0%と大幅に増加したが、1月時点では最も大きな割合を占めていた「会社員(技術系)」が17.8%→13.6%に減少した。
ユーザーの個人年収を1月と10月で比較すると、フィーチャーフォンでは279万8000円→277万6000円と大きな変化は見られなかったが、スマートフォンユーザーでは378万1000円→330万5000円と大幅に減少した。年収帯別にみると、「100万~200万円未満」が6.3%→9.7%に増加する一方、「600万~800万円」が10.0%→6.1%、「400万~500万円未満」が12.0%→9.3%に減少した。
フィーチャーフォンユーザーにスマートフォンの購入意向を聞いたところ、10月時点では「ぜひ購入したい」が13.8%、「まあ購入したい」が33.5%で合計47.3%となり、約半数のユーザーが購入に前向きであることがわかった。
スマートフォンの購入意向があるフィーチャーフォンユーザーに理由を聞いている。3回の調査すべてで「PC用のウェブページをそのまま表示・利用できるから」「一般の携帯電話よりも機能が豊富だから」「アプリを追加して自分好みにカスタマイズできるから」の順で高い割合となった。1月と10月を比較して比率が増加した回答は「周囲の人が使っているから」が12.7%→19.8%、「職場の同僚や学校の友人などが使っているから」が5.3%→9.7%、「その他の知人・友人などが使っているから」が4.3%→7.4%だった。
スマートフォンの購入意向がないフィーチャーフォンユーザーにも理由を聞いている。10月時点では「今使っている携帯電話の機能で充分だから」(82.8%)、「通信料金が高いから」(41.9%)、「機能を使いこなせないから」(38.9%)の順で高い割合となった。「通信料金が高いから」は1月の29.4%と比べ、12.5ポイントと大幅に割合が上昇した。
調査は、スマートフォンを含む携帯電話やPHSをプライベートで利用する15歳から69歳の男女を対象にPCのネットアンケートで行われた。サンプル数は3096。
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